最近、観たいと思う映画は公開館の限られた映画ばかり…
確かに映画館も商売だから、ある程度仕方ないとは思うものの、テレビドラマの延長みたいな作品をスクリーンにかける余裕があるなら、もう少し、「ザ映画」って感じのものにも門戸を開いてほしい。
ショーン・ペンとナオミ・ワッツの共演で、しかも実話に基づく…と聞けば、あちこちで上映されてると思うじゃん!!
ところが、ところが…
私が観に行ける場所で言うと…
ギリギリ有楽町のスバル座だけ…
有楽町で上映あって、良かったねって感じ(・・;)
スバル座は子供の頃からあった映画館だけど、有楽町に来る度(そんなに頻繁じゃないけど…)、いっつも「スヌーピー」の映画を上映してた記憶があるんだよねぇ〜(((^^;)
初見参の「スバル座」は昔ながらの映画館って感じだった。
スクリーンも場内の広さに比べたら、ちょっと小さい感じで、スピード感が勝負みたいな映画には向かない映画館かなぁ…
そんなこんなで、本編!!
ダンナはかつて、政府のブレーンとして、様々な指令を受け、答申する立場にあった。
妻は表向きのエリート社員の立場の陰で、CIAに所属し、世界を飛び回っている!!
彼らは互いのポジションで、イラクの現状を分析する。
大量破壊兵器の存在を否定する2人の分析は当時のブッシュ政権には邪魔物以外の何物でもない…
彼らの答申は無視され、政権側の思い通りに世論が誘導され、政権側の思い通りにイラクへの攻撃が開始された。
夫は、自らの分析を無視した政権に対し、マスコミを利用しながら、自分の正当性を過激に訴えていく…
そうなりゃ、政権側も黙っちゃいない!!
CIAのエージェントとして、秘匿されていた妻の個人情報がセキュリティを解除される。
よほど、夫の発言が政権側には脅威となったのだろう。世間から抹殺されたかのごとく、息を潜めるように暮らす妻と子供達。
それでも闘いを止めない夫とは心の距離も開いていく…
そこから、2人が再び心を通わせ、共に立ち上がり、当時の副大統領補佐官の訴追にこぎ着けるまでの苦悩を大袈裟に盛り上げることなく、淡々とスクリーンに映し出す。
私はこういう映画が好きだ(^-^)v
実話ベースだからこそのリアルを淡々と描く。
余計な脚色を必要としない骨太な作りだと思う。
満足度の高い映画だった。