今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

猿の惑星創世記(ジェネシス)


既に公開から1ヵ月。レディースデーにもかかわらず、観客はパラパラ…


しかも、ばあちゃん達じゃない「おばちゃん」が多く、予告編の間はず〜っとでかい声でべちゃくちゃ、スーパーの袋のチリチリカサカサ音は本編が始まっても止むことがない!!


全くね〜(・・;)


最近観た映画は、劇場内がなぜかおっちゃんばっかりのことが多く…


韓流おばさんが集中鑑賞したという「アジョシ」でさえ、私の行った映画館はおっちゃんでいっぱいだった…


だから、独特のおばちゃんルールがまかり通る中での鑑賞は、ホントに久しぶり(((^^;)


まぁ、そんなへなちょこな環境もぶっ飛ばすほど、「猿の惑星」はいろいろ考えさせてくれて、面白かった!!


先に観た相方が…「シーザーは確かに男気があって、カッコいいんだけど、チンパンジーがあんなに大きい訳ないだろ〜って思ったら、もう大きさが気になって、映画どころじゃなくなった!!」と。


こんな、ある意味物凄い感想を聞いてしまったので(((^^;)


チンパンジーがどんだけ大きいんだって、興味津々だったわけだが…


冷静に考えると、私はチンパンジーの「正式」な大きさを全く知らないのだ(((^^;)


途中、人間との生活が無理になって、猿を管理する施設に預けられたシーザーは、ゴリラやオランウータンに出会う…


確かに、ゴリラもオランウータンも私の知ってるサイズよりでかいかも…


でも、まぁ、進化の過程でそうなったんだろ〜ってことでf(^_^;


で、その施設であまりに酷い扱いを受けたシーザーは仲間達に「立ち上がれ!!」と声をあげる!!


しかしね…元を質せば、ジェームズ・フランコ(役名を完全に忘れました!!)が父親のアルツハイマーの特効薬を生み出すための研究で、シーザーの母親に新薬の投与をしたことから始まった不幸の連鎖なわけですね!!


みんな、そこを忘れてなぁ〜い?


なんだか「感動物語」みたいになっちゃってさぁ〜(・・;)


しかもだよ…


ジェームズ・フランコったら、父親の症状が悪化するとより強力な新薬の研究を始めてしまうんだよ!!


神をも畏れぬ行動じゃないかい?


完全に病を制圧したとしても、生涯変わらないと約束されたものではない…病ではなく、父親の症状悪化は「老い」によるものもあったはずだ。


愛する者を救うため、ジェームズ・フランコは越えてはいけない一線を越える。


自らの過ちに気づいた時には、父親は還らぬ人となり、シーザー達猿ご一行は闘うことを選んでしまった…


それでも、最後まで、ジェームズ・フランコはシーザーを家族の一員として、呼び戻すためにアメリカ杉の森までやってくる。


バカか、ジェームズ・フランコ!!役名忘れちゃったから、ホントにごめんね、ジェームズ・フランコ!!


自分が何をやったのか、ちゃんとわかってないよね?


そして、彼の研究は、映画のラストで、かなりの衝撃を暗示してるんだ。この映画は「インテンジョン」に続くのかって思ったもん(・・;)


ジェームズ・フランコの隣に住むおじさんが鼻血垂らして、パイロットのお仕事に向かうシーンの後、飛行機のフライトコースが全地球的にスクリーンに映し出され、彼の撒き散らしたものが全世界に拡がっていくのを暗示してる。


フライトコースを示すラインが「黄色」だってことがなおさら、「インテンジョン」を想起させるでしょ?


恐い映画なのに、感動しちゃいけません!!


だいたい、猿ご一行様がゴールデンゲート・ブリッジの先にあるアメリカ杉の森を自分達の「HOME」に定めたのはいいけど、あんな近くに別な文明を育む人類ではない「世界」が確立するんだよ!!


絶対に恐い!!


猿達の新しい文明の発祥を指して、副題の「創世記」なのかな…


それはまぁ素晴らしい邦題だ!!とは思うけどね…暗示してることは、人類の滅亡以外何物でもないのよ!!


これを「感動」とか「シーザー、カッコいい」とか称えちゃうのは違うと思うのよ。


なんだか、小言ばあちゃんみたいになってきたから、この辺で!!