珍しく休みでもないのに、六本木まで行ってきました!!
なんですか!!
アカデミー賞受賞者がいっぱい出演し、しかも真偽のほども定かじゃない引退報道のあるスティーブン・ソダーバーグ監督の新作「コンテイジョン」だってのに、あちこちでやってないじゃん(>_<)
だから、六本木まで行くハメになり…
全くねぇ(T-T)
六本木って慣れてないから、大変なんだってばっ(((^^;)
シネマート六本木でイ・ミンギ主演の「クイック!!」を上映してると聞いたので、上手く時間の調整がついたら、「クイック!!」「コンテイジョン」の2本立てにしようかと思ったんだけど…
六本木、慣れてないから(笑)駅のあっちとこっちを行ったり来たり出来なくて…
大人しく「コンテイジョン」だけ観てきた!!
まず、原因不明のウィルス感染症が世界に蔓延すると聞けば、「アウトブレイク」とかのパニック映画を思い出しますね!!
ある1人の主人公がウィルス感染症と闘うわけですね…
ところが、この「コンテイジョン」は違います!!
主人公(おそらく…)は善良な市民で、悲しいかな自分の妻と子を失う。
一緒にいたのに、彼はどうした運命のいたずらか、免疫があり、感染もせず、離婚した元妻のところから心配して駆けつけた娘の感染を恐れ、人を避け、家に隠り、ひたすら静かに過ごす。
ウィルスとなんか闘わないし、医療関係者でもない。
結局、彼は感染源に近い家族の1人として、最後まで描かれ、感染と闘う医療関係者も1人ではなく、WHOだったり、感染症管理センターだったり、感染症の研究者だったり…
様々な視点を同時進行で映し出していく。
道半ばで、自らも感染症に冒され、亡くなっていく人…
研究に研究を重ね、ワクチンを精製するけど、治験をする時間的な余裕が無く、自らワクチンを接種し、治験データをとる人…
医療関係者ということで、優先的に渡されたワクチンを知人の子に接種する人…
どれが正しいのか、間違っているのか…
でも、感染症に苦しむ人を前に、決断する勇気をそれぞれが持っている…
その最たる姿が、マリオン・コティヤール演じるWHOの研究者だ。
ワクチンの優先的配布を求めるために、案内役として同行していた香港のWHO職員に誘拐された彼女。
少しずつ感染症に蝕まれていく香港職員の故郷に軟禁されながらも解放を待つ彼女。
取引場所で、100人分のワクチンを受け取った彼らはまず彼女にワクチンを接種させ、解放する。
彼女が帰路につくために向かった空港で、取引をした職員が言う。あのワクチンは偽物だと。ワクチン欲しさに誘拐が頻発している状況に中国当局から偽物を渡すように指示されたと。
それを聞いた彼女は、顔色を変え、立ち上がり、走り出す…
こうした現場の「勇気」を様々な視点で描き出していて、その使命感に頭の下がる思いがした。
単なるパニック映画じゃないところ、お勧めです(^_^)v