今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

トガニ 幼き瞳の告発


お初の渋谷「シネマライズ」にて公開中の韓国映画「トガニ」…


原作を少し前に読んで、衝撃的で…


ある寄宿制の障害児学校で、立場の弱さにつけ込み、校長をはじめとする学校幹部が子どもたちに性的虐待を繰り返した、実際に韓国で起こった事件を題材とした内容だけに、その衝撃的な事実をどう映像化するのか、興味もあった。


そして、公式サイトで見た予告編が原作に負けずこれまた衝撃的!!


これは観なければ…と。


主人公を演じたコン・ユの熱演は素晴らしいけれど、彼を食うほどの演技を見せる子役の3人がなんとも言えず、素晴らしい!!


子役とは言え、中学生くらいの年齢に差し掛かるであろう3人にとって、今回演じた役どころは、大変難しく、精神的にも負担が大きかったはずだ。


そんな役を演じきった彼らに打ちのめされる。


演じた役が彼らのトラウマになりはしないかと、映画を観た私の方が心が重くなった…


韓国では、この映画の公開が本当の意味での「告発」になり、不利なまま係争中だった事件の結果に大きな影響をもたらした。


健常者には計り知れない勇気と決断をもって立ち上がり、「声」を発した子どもたちに大人はなんと卑劣な「答え」を用意したことか…


この事実に根ざした原作を映画という形で、世に送り出した製作陣とそれに答えて演じきった俳優陣にただひたすら脱帽する…


ぜひ、ぜひ多くの人に観てもらいたい。


卑怯な大人にならないために…


だだし…内容も内容だけにR18です!!