今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

最強のふたり


朝日ホールでのプレミア試写会にて、鑑賞(*^_^*)


本来なら出会うことなどないはずの2人の出会いが強い絆を生み出すお話!!


これが実話だっていうのが、スゴい!!まさに、事実は小説より奇なり(^_^;)


パラグライダーの事故で、首から下の一切の機能を失った男性、フィリップ。


ただ、彼は莫大な資産を持つ大金持ちだったから、体のケアから、生活一切のケアを任せられる人々をまわりに置くことが出来た。


けれど、彼の生活は満ち足りず、それは障害者だからという理由だけでは説明がつかない。


住み込みで、直接彼の体のケアと生活の介助をする人間を雇うが1週間と続かない。


結局、障害者であることを理由に彼に微妙な距離を置きながら接する人々にうんざりしているのだ。


そんな時に現れたのが、失業手当のサイン欲しさに面接を受けに来た黒人青年。


彼は、他の人とは決定的に違う。


フィリップを1人の人間として、対等に扱う。たから、食事の介助はしても、排泄の介助は拒み、嫌みを言う。


今まで、誰もが障害者なのだから、仕方がないと嫌々対応してきたことに彼は当然のように疑問を投げかける。


彼のいる日常が、フィリップの人生を動かし始める。


全編に渡り、腹を抱えて笑えるほどの彼らのエピソードでいっぱいだ。


しかし、フィリップも娘のことでは悩んでいるし、青年(名前、わすれてしまいました…)も複雑な家族関係の中で悩んで育ってきた。


お互いの生活を重ねながら、時に強引な青年のやり方に顔をしかめながらも、フィリップの視線は徐々に外の世界に向いていく。


いつまでも続くと思われた2人の関係に区切りをつけたのは、青年の弟が町の仲間とトラブルを起こし、フィリップの家まで訪ねて来たことがきっかけだった。


青年の抱える家族の問題を聞き、青年にとっての介助の仕事は一生の仕事ではないと諭し、必要としてくれる家族の元へ帰るようにと促す。


フィリップは、意思の疎通の出来ない介助者との毎日を送り始める。


この映画、オープニングがスゴい!!


もの凄いスピード感溢れるオープニングで、障害者とその介助をする青年の静かな生活を語る映画なのかと先入観を抱いているとぶったまげる(^-^;)


アースウィンド&ファイヤーの音楽が、これから始まる物語への期待感を強くもたせる。

そして、このオープニングの場面は、それまでの2人の生活を解消し、元の生活に戻ったところに繋がっていく。


青年は、けして金持ちではないし、教養も高くはない。けれど、人の心を感じられる人だ。


再び引きこもり始めたフィリップを誘いだし、警察とカーチェイスを繰り広げ、フィリップに広大な海の姿を見せ、ランチの手配をする。


その心配りが温かくて…


さっきまで腹を抱えて笑っていた私は、ラストで涙が止まらなかった。


なぜかは、映画を観てください(*^_^*)


暖かい映画をありがとう。


1つ難点を言えば、出演者のいないイベント試写会はあまり楽しくない(x_x)