今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

プンサンケ


未だ南北に分断されたままの朝鮮半島


武装地帯を挟み、多くの人々が家族と生き別れになっている。


主人公は、その非武装地帯を往復し、家族の手紙や品物を届ける。


彼は連絡先を告げず、南北の境界線に来て、切実な思いを伝える短冊を見つけ、その書き手に仕事の斡旋をする。


そして、彼らの望む物を行き来させ、報酬を得る。


彼は、鋼のような肉体を持ち、戦闘能力に長け、一切の言葉を発せず、一切の感情表現を廃したかのような表情で、仕事を遂行する。


時に彼は「人」を運ぶ。


厳しい監視の目をくぐり抜け、死線を共に越えた「人」は、全く意思の疎通というものを頓着しない彼にも同志のような思いを抱き始める。


彼はいつも通り、「人」を運ぶ。


国家機密を手みやげに南に亡命した北の政府高官の恋人を運んだ時、彼は不測の事態に陥り、命懸けで彼女を救い出したのをきっかけに、彼女を愛するようになる。


彼女も彼に惹かれていくが、恋人の存在や、彼らを利用しようとする韓国の国家情報院、脱北した政府高官の命を狙う北の工作員が妨げとなり、悲しい結末を迎える。


ここらへんで終われば、重厚なテーマの映画で終わったんだろうけど、政府高官や彼女があっさり死んじゃった後の情報院職員と北の工作員との命の張り合いが全くバカげてるとしか思えない。


分断されたままの家族が長い分断の歴史の中で生き別れたまま命を落としていく現実が描かれる横で、こんなバカな命の張り合いをしている人間がいる…


「プンサンケ」の悲しい人生を描いたのはあくまでも取っかかりで、1番描きたかったのは、こっちだろっ!!って監督に聞いてみたいわ(^_^;)


結局、「プンサンケ」のような悲しい仕事や呆れた張り合いを生み出しているのは、「分断」の歴史なんだろうなぁとしか、多分そうだろうと想像を働かすしかない程度の歴史認識の私には少し難しい映画だったな…(>_<)


しかし…


本編とは全く関係ないけど、主演のユン・ゲサンの体は何?


韓国の俳優さんは大変だわ…


あの鍛え方はスゴいわ!!前に韓国の男優さんが言ってたんだけど、鍛えた肉体を褒められた時、自分は俳優だから、さほど鍛えてないが、アイドルの人達はもっと…って。


アイドルって、K-POPの人達だよね?あんまり鍛えすぎは嫌だなぁ(^_^;