初見参のシネスイッチ銀座にて鑑賞!!
劇場で何度か予告編を観て、観たいなぁとは思いつつも、シネスイッチの敷居が高くて、やっとこさ、重い腰をあげました(^_^;
あげて、良かったです!!
ほんと、最近良い映画を観る機会に恵まれ、嬉しいかぎり(^_^)v
ある朝、子供たちが登校すると、優しい担任教師が教室で、首をつっていた。
生徒も親も動揺へ隠せない。後任の教師を決めたくても、誰もやりたがらない。
そんな時、母国アルジェリアで19年の教師経験をウリにバジール・ラザールが校長を訪ねてくる。
ムッシュ・ラザールは前任の亡くなった担任と異なる手法で、クラスを立て直していく。
表面的には、クラスにやってきたカウンセラーの指導で、子供たちは落ち着きを取り戻したかにみえるのだが、ラザールは素直に認められない。
子供たちの行動の端々に危ういサインを見て取るラザールは、静かに子供たちに寄り添う道を選ぶ。
しかし、カナダに永住権を持つ教師という経歴が嘘だとバレた時、大人たちは、彼を排除する選択をする。
子供たちにとっては、彼の出自など問題ではないのだ。苦しい時、悲しい時にいかに寄り添い、励ましてくれるかが大事であるのに…
彼らの思いとはうらはらにムッシュ・ラザールは学校を去る。
かつて観た「いまを生きる」を思い出した。
静かな涙を誘う映画だ。
ただ、あろうことか、教室で命を絶つ教師には、どんなことがあったとしても、赦しの時は来ないと思う。