今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ウェイバック-脱出6500?-


地味な脱出サバイバル映画ですが、出演陣華やかです!!


第二次大戦中のエピソードを映画化するって、最近多い…


結局、戦後何十年も経って、初めて明かされるエピソードって多いのね。東欧圏の共産主義体制の崩壊がさらに加速させたということかな…


チャン・ドンゴンの「マイウェイ」もそうだったけど、普通の人達が今置かれた苦境を脱するために執念というか、これだけはって思いの強さを発揮する。


特に訓練されたわけでも無い人達がびっくりするようなことをやってのける。


実話ベースの重みに観る側は打ちのめされる(T_T)


現実の世の中には小説なんかより、ずっとヘビーで、ずっと驚きに充ちている!!


幾多の困難と悲しみを乗り越え、ソ連の手の届かないインドまでたどり着いた時、観てる私まで「やっと着いた」と体中から力が抜けてしまった(^_^;


こんなラストでも、十分だったけど、戦後のポーランドの歴史がモノクロの映像で流れ、劇中何度も登場した主人公の自宅の玄関が映し出される。


当然、その後の成り行きは予想の通りだったけど、主人公が重ねてきた年月を見せつけられて、簡単に「良かったね」では済まされないのだと痛感した。


6500?を自然の猛威と闘いながら、歩き通すなんて、いくら現実は小説より奇なものと言われても、上手く頭の中で処理出来ない。


つまりは、戦争はそれだけ人々を極限まで追い詰めるということだ。


良い映画だとか、そういう感想じゃなく、ただただ疲れた。そんな映画だった!!