今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

凍える牙


楽しみにしていたソン・ガンホ氏出演の「凍える牙」!!


まず、楽しむために乃南アサさんの原作を読み、予習してからの鑑賞(^_^)v


お話の舞台が韓国であるということ、劇場用映画という尺の限界、そういうこと関係無しに良く料理された映画だなって印象。


刑事部屋での「女」の扱いはむしろ原作以上にセクハラ&パワハラの嵐(>。<)


今は女優さん達もたいがいは大卒の経歴を公表しているけれど、それこそ、ひと昔、ふた昔前に韓国で民主化デモが起きたとニュースになっていた頃は、男尊女卑の意識がまだ根強くて、子供は男の子を望まれるのだと聞いたことがある。


大学に行かれるのは男の子だけだと…


今は、世界にも通じる経済的な成長を遂げた国だけれど、古い体質を引きずっている地域や職場はまだまだあるだろう。


そんな印象を持ちながら観たけれど、それでも凄すぎるパワハラ&セクハラ(x_x)


ソン・ガンホ氏の様に、国外でも知られた俳優が出演する注目度の高い作品で、仮に日本でこんな形で描いたら、作品の内容以前に大問題になるだろう。


まぁ、そこが日本映画の限界なんだろうけど…


原作の骨子はしっかり押さえ、なおかつスピード感を保ちつつ、ラストへ向かうために、原作とは微妙に設定を変えているが、尺を考えたら、どれも納得がいくし、むしろ流れを分かりやすくしていた。


女刑事の離婚をガンホ氏がハナから知ってたのは、後の展開やガンホ氏の境遇を描いた時に活きてたし…


ちょっと、犯人の絡みが複雑で、原作読んだ時も「なんじゃこりゃ」って思ったけど、映画の方も分かりにくかったかな…(^.^;


でも、十分楽しめたし、人間だけでなく、犯行の実行犯である狼犬の演技には驚かされた。

CGだけじゃないあの表情が…


狼犬…韓国には正規には存在しない犬…そう描かれていた。


原作では、普通に日本に存在していた。日本と韓国の文化違いを感じた…


おすすめです(^_-)