今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

のぼうの城


たまたまいただいた劇場鑑賞券。期限が30日までだから、くれたのね…的な(^_^;)


だからって、あんまり遠くも行きたくないし…近場で観られて、午前中の上映がある作品…という選択肢にかろうじて引っかかったのが、「のぼうの城」「ロック・アウト」「北のカナリアたち」…


カナリア」はもう観る気なんか一切ないから、論外(>.<)


2つに1つで、ギリギリまで悩んで、「のぼうの城」に。


ある意味、期待は全くしてなかったのが良かったかな(^-^;


邦画って、下手に期待しちゃうと「黄金を抱いて翔べ」みたいなことになるからなぁ(T_T)


聞いてたほどヒドい映画ではありませんでした(^_^;


画面いっぱいに登場する野村萬斎さん!!


小舟の上での田楽踊りなど、他の役者では成り立たないシーンも多く、まぁ、野村萬斎さんが満載の映画ってことで…


でも、その野村萬斎さんご自身が映画の中で微妙に浮いてる…(x_x)


言葉遣いがまた野村萬斎さんだけは特別バージョンなのか、今のしゃべり言葉で押し通してて、公の席での改まった言葉を使うシーンでは、変に改まったしゃべりが狂言めいてて…


野村萬斎さんの舞台での仕事を無理矢理スクリーンにはめ込んじゃった感じがしたなぁ(^_^;)


原作はもう少し戦略的な「頭」を持ってる印象だったのぼう様が、なんだかただのアホみたいな画かれ方で…


こんな城代を誰が慕うんだよって思いましたわ(>.<)


もう少し、民が慕う部分に説得力を持たせてほしかったなぁ…舟の上の田楽踊りで民の心をガッチリ掴んだ的な画かれ方だったけど、あれはずいぶん話が佳境に入ってからなので、もっと前段階で…


榮倉奈々の姫とかグッさんの武士ぶりとか、いろいろ言いたいことはあるけど、まぁ、タダだし(ーー;)


そして、やっぱり佐藤浩市さんはお見事な貫禄を見せていて、ぼんやりした出演者たちの中で一際輝いておりました(^_-)さすがだわ!!


敵方の石田勢に上地雄輔山田孝之平岳大というちゃんと芝居の出来る役者を配したのは、良かったね!!


敵方がちゃんとしてたから、お話が成り立ってる部分もあったしね。なにげに、余計な一言を言っては、味方の石田方を窮地に立たせてしまう平岳大が良かったわ。彼はこういうダメな奴をやっても上手いのね…


残念ながら、敵方の方が魅力的だったという…(^_^;


とりあえず、野村萬斎さんをご覧になりたい方は是非劇場へっていう映画でした(^_^)v