今年最初の舞台鑑賞は、天王洲アイルの銀河劇場で上演された「テイキング サイド」
第二次大戦後、最後まで国に留まったドイツ人指揮者フルトベングラーの処遇にまつわるお話…
演出は、映画監督の行定勲さん!!
海外では「レミゼラブル」のトム・フーパー監督など舞台演出をする人が映画を撮って、成功をおさめているパターンは数々あるけど、その逆もあるのかな…
以前、映画監督の堤幸彦さん演出の舞台を観た事があったけど、舞台(ステージ)の使い方や映像を使うとこなんか、ちょっと変わってたイメージを持って観ることが出来た。
今回はどうかな…という期待を胸に幕が開くのを待った。
行定勲監督の映画というと、私にはやっぱり「カメリア」…
さて…こちらは…
場面転換は無く、平幹二郎さん演じるフルトベングラーから聞き取り調査をする取調官(筧利夫さん)の執務室のセットだけで最後まで…
舞台中央に執務室の大きなドアがあり、そこからフルトベングラーに繋がりのある人物が登場し、話は進んでいく。
フルトベングラーの登場は、幕が開いてしばらく経ってから…
それまでは、フルトベングラーにかかわった人達の取り調べや取り調べをする側のお話が進行する。
場内は、パルコ劇場のような雰囲気。見やすくて、声も通る大きさだ。
建物自体はそんなに古くないのに、劇場もとても綺麗なのに、椅子が相当キてる!?
座り直す度にギーギーと音を立てるパルコ劇場ほどでは無いにしても、椅子に関してはお粗末…
閉館が決まっているテアトル銀座の方がよっぽど良い…と言うか、あっちの方が素晴らしい。
やっぱり、芝居や映画は座って観るものだから、椅子がお粗末な劇場はがっかりする。
まぁ、そんなことは置いといて…芝居本編!!
1部…
ワン・シチュエーションというのか…装置に全く動きがない中で、筧利夫さんは出ずっぱり、喋りっぱなし…
しかも、彼特有の早口でまくし立てるように喋りっぱなし!!
最近ではテレビや映画など映像での出演が多いが、さすがは舞台出身(^_^)v
身のこなしも綺麗で、スゴいなって(*^_^*)
登場人物は全部で6人!!
舞台って、蜷川さんの舞台みたいな人海戦術大作戦みたいなのばっかり観てきたから、少人数で濃密なお芝居はまた違った楽しみがあるなぁと…
観劇したのは2日目だったから、多少練れてないところはあるのかもしれないけれど、セリフのトチリとかもみんな堂々と言い直したり、間を置いたり…さすがです(^_^)v
2時間ちょっとのお芝居の時間があっという間で、楽しいものでした(*^_^*)
ただ、モノレールとかりんかい線とか自分に馴染みのない場所での上演は帰りが大変(T_T)