背面飛行のシーンがやたらと印象に残っているデンゼル・ワシントン主演「フライト」!!
公開初日が1日の映画サービスデーだったので、観て参りました(^_^)v
酒浸りの自堕落な生活を続ける男…これが、ただのぐうたらだったら、特に問題は起きなかったのだけど…
この男が、薬(いわゆる、「ヤク」!!)の力を借りて、こざっぱりした後の職業がなんと多くの人の命を預かるパイロット!!
自堕落な生活をしてはいるが、飛行機の操縦にかけては、天下一品の技量を持ち、絶対の自信を持っている。
彼はいつものように朝まで酒浸りの時間を過ごし、そのままフライト任務に就く。
新人が副操縦士に就くが、50分程度の通常のフライトは、彼にとっては朝飯前のもの…
ところが、激しい雨の中の離陸で、乱気流に巻き込まれ、新人の手には負えないフライトとなってしまう。
しかし、彼の高い技術は、雲の切れ間を見つけ出し、安定飛行に入る。
乗客達は、機長の飛行技術に賞賛の拍手を送り、機内は歓声に包まれる。
安定飛行に入った直後から、彼は再び酒を口にする。
そして、いざ着陸態勢に入ろうとした時、飛行機は異音と共にあちこちにトラブルを発生させる。
飛行機は墜落への道をまっしぐらかと思ったその時、パイロットは背面飛行という誰も考えつかないような対応策をとって、胴体着陸を…
彼は奇跡の生還をしたけれど、4人の乗客と2人の乗員の命を失う。
そして、搬送された病院の検査で血液中からアルコールが検出された彼は、一夜にして、英雄の名を奪われる。
物語の中心は、事故の後のパイロットを取り巻くお話。
自分の中毒症状に打ち勝てず、まわりの人々を巻き込んで、どんどん苦境に落ちていき、最終的には手を差し伸べてくれた友人さえ、裏切ってしまう。
そして、最後の最後で、自分の罪を事故で死んだ恋人のせいにしてしまい兼ねない状況に追い込まれ、やっと自分の非を認めるに至る…
飛行機が墜落するまでが、この映画の全てというか…
墜落後のパイロットの生き様というか、追い込まれ方と悔い改めて再出発をする姿は、もう様々な映画で、見飽きるほど見てきたようなお話の展開だった。
最近、カッコいい善人のデンゼル・ワシントンは、あまり見かけなくなって、複雑な人物を演じることが多いような…
後半のダメになっていくカッコ悪いおじさんより、前半のキレちゃったあぶないおじさんの方が良かったかなぁ(^_^;
とにかく、背面飛行はスゴいです(^_^)v