今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

韓国ドラマ「根の深い木」


やっと、全編見終わりました、「根の深い木」


お得意のラブコメではなく、そうかと言って、ガッチガチの歴史物でもなく、ハングル文字創成期の王朝物語。


ハングル文字の元になった表音文字を作った世宗大王の苦悩と文字成立までの王宮内での様々な勢力の駆け引き…


原作は「景福宮の秘密コード」


2つ前の日記で、その感想を書きましたが、主要人物の名前と設定は同じだけれど、主人公のカン・チェユンとソイには、トルボクとタムという名で呼ばれた子供時代の邂逅は全く無く、カン・チェユンの王への復讐心などさらさら無い(・_・;)


特に違うのは「密本(ミルポン)」の行…


密本なんか、1行たりとも登場しないし、屠殺を生業としているカリオンは、最後まで、カン・チェユンの良き理解者だ。


密本の首領であるチョン・ギジュンは全く登場しないので、ある意味、違うお話。


ドラマは、文字の公布まで画いていたけど、小説から入った人は、まだ、道の途中で終焉を迎える原作との大いなる違いに戸惑うこと間違いなし(゜o゜;)


小説は小説で十分面白いので、登場人物の名前は同じだけれど、別物と考えて楽しむ方が良いかな〜(^-^;)


ドラマは、世宗大王の密命を受けた学士(ハクサ)が宮殿内で殺害されたことから始まる。


次々起こる殺人事件に宮殿内は騒然となり、なぜ彼らは殺されねばならなかったのか…という謎解きの面白さで一気に引き込まれる。


でも、これはあくまで、原作に見合ったところね…


実はその前段階で、若き世宗大王が父王の思惑に翻弄され、親子の確執の中で、追いつめられ、父王と対立する。


自らが真の王として、将来への思いを抱き、立ち上がるまでの部分が結構丁寧に描かれ、それと並行して、トルボクとタムの子供時代の悲しい出来事が語られる。


タムが王宮に暮らすようになるきっかけは王妃様…


でも、王妃様は世宗が若い頃にしか登場しない。さらに王の息子として、いわゆる世子(皇太子というか、後継者)として登場するのは、五男。


この辺は、実際の歴史に沿ってるのかな…つまり、王妃は若くして亡くなったか、実家の不始末(陰謀に巻き込まれ、罪を着せられた…)によって、離縁されたのか…


王の子供は、結局、五男しか残らなかったのか…世子として立場が決まると他の皇子は宮城を離れるみたいだし…


その辺りの韓国人ならみんな知ってるハズの「歴史」を知らないから、ドラマで触れられてないとなんかすっきりしないよね(^_^;


日本の歴史は、大筋でみんな勉強してるから、だから、普通に大河ドラマとか見ちゃえるんだな…(^_-)


そんなワケで、虚と実とが入り乱れての波乱の物語。


なぜ、教育を受ける機会の少ない民にも分かりやすい簡単な文字を作成することが、国を根底から覆す大問題になるのか…


それぞれの立場から考える将来の国の姿には、大きな隔たりがあり、あぁだから、国を治めるというのは大変なことなんだと今更ながら感じるドラマの終盤。


それでも、自分達、最下層の民がやりたいことを自由に出来る世の中の到来を夢に描き、命を懸けたカン・チェユンとソイの物語は、涙無くしては見られない…


ただの宮殿内での文字創成に対する争いだけでは、きっと面白くなかっただろうドラマの中に、この2人の悲しいエピソードが挿入された事で、より身近に、より胸に迫る物語になったわ…


まぁ、しかし、大量人員投入で、大変なドラマだわ(^-^;)


若いイケメン俳優さんがいっぱい出てるのもお楽しみの1つ(^_^)v


あぁ、面白かった(#^_^#)