ドラマ「相棒」を欠かさず見てる私としては、やはりちゃんと観とかないと(^_^;
相変わらず、重厚な空気感が漂い、しっかりかっちり、さもありそうなお話がスクリーン上で展開されます。
サイバー対策課というバブルの申し子達の行き着く先を舞台に、私には全く分からない世界の話で殺人事件まで発展する事態となり、かなりアナログな捜査一課の面々の活躍を中心に描いています。
いつもは杉下さん目線の事件解決も捜査一課の目線からだと、また違った雰囲気。
お馴染みの面々もたくさん登場してきて、片山雛子先生なんか総理補佐官かなんかの出世街道驀進中状態で登場!!
相変わらず、イヤらしい駆け引きを繰り返し、力量アップは間違い無しの片山雛子先生が輝いてました(^-^;)
こうしたお馴染みの面々を登場させながら、救いようのない怪しい犯人もしっかり登場させる辺り、先を見越しての脚本の制作を感じ取れます。
とにかく、怪しいけれど小者の犯人を逮捕した段階で事件は解決しますが、本当の悪者は結局…っていう灰色の結末(x_x)
巨悪の根源を根絶やしにすることはそう容易いことではないと相変わらずしっかり描く「相棒」…
ドラマ版の最終回で杉下さんが甲斐君のお父さんに言うよね…甲斐君には父親には分からない「正義」というものを知っていると。
映像作品だからとやたらに「正義」を振りかざさず、「正義」を心に持ち続けることの大切さを訴えるあたりは、長い歴史があって、定着したファンがいるから出来ることだ。
だって、普通ならドラマチックに終わらせるでしょ？有り得ないほど巨大な悪の根源を根絶やしにして、やっぱり正義は勝つっていう形にするはず…「海猿」みたいに…
確かにフィクションだけど、観る者にすり寄らない姿勢は認めても良いんじゃないかな…
