珍しく、休日にぶつかった訳でもない公開初日に映画館へ!!
なんてことない、サービスデーだったから…(^_^;
でも、まぁ、タイミングもあるので、初日に観られたのはラッキー(^_^)v
最初はGWに日劇の大きなスクリーンで観たいなぁと思っていたのだけど、チャンスを逃すのはね…(^_^;
映倫マークの端っこが欠けて映る小さなスクリーンで、大きな偉業を見届けてきました。
まず、思ったのは、主演ダニエル・デイ・ルイスが背が高いこと!?
これは当のリンカーンが背が高かったから上げ底なのか、あるいは純粋にダニエル氏が大きいのか…
そんなことが気になって仕方なかった(^-^;
「リンカーン」というタイトルではあるが、けして彼を主人公としたアメリカの歴史を語る大河ドラマではない。
リンカーンが命を懸けて取り組んだ奴隷解放を実現するため、その端緒となる南北戦争終結と奴隷解放修正法案の成立の時期に焦点を当て、リンカーンの苦悩と目的実現のための努力と駆け引きをある意味淡々と映し出していた。
確かに修正法案が可決される下院の議場でのシーンは、一昨年銀座テアトルシネマで観た「アメイジング・グレイス」を思い出させた。
法案可決で、異様な興奮に包まれる議場の様子は、かなりの高揚感ではあったが、その場にリンカーンはおらず、自宅で息子を膝に抱き、静かに「その時」を待つ姿が「淡々」と…
既に皆が知っているというか、公になっている歴史的事実に手を加えることは出来ない。その中で、いかにしてリンカーンの姿を見せてくれるのか…
そんな期待を全く裏切らない…
2時間40分の長尺が全く苦にならない。それどころか、いつの間にかその緊張感に心を奪われてしまってた。
スゴいなぁ…
人間は誰も彼も平等な世の中になんの疑問も持たない現在の我々…
しかし、今もこの世界のどこかで苦境に立たされている人々は確実にいる。
そんな矛盾した社会にあって、時としてこうして振り返る時間を与えてくれる映画の力にあらためて、感謝してる。
歴史の語り部として、やっぱりスピルバーグはスゴい人だとしか言いようがないなぁ。
南北戦争についても、時代的におおいに関係があるが、悲惨な戦闘シーンは冒頭のみ…
悲惨さを示すために、戦闘よりももっとツラい現実を突きつけてみせる。
武器を持った戦争だけでなく、言論と思想を武器にした議場での戦争…
正攻法だけではない、今なら「裏取引」と一蹴されそうなギリギリの駆け引きに神経をすり減らしながらの「戦争」…
時間も長いし、内容も内容なので、かなり疲れます(^_^;
出来れば、昼に元気のある時にごらんになって、先人の偉業に心を馳せてください(^_^)v