今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ハッシュパピー バスタブ島の少女


世界のどこか分からない街の片隅…


近代化の波が押し寄せ、美しい海の入口、河口に高い土手を築いた「文明社会」は次々と工場を建て、高い煙突から出る白い煙が青い空を横切っていく…


そうした「社会」に何らかの理由で背を向けた人達が土手の外に居を構える。そこは「バスタブ島」


嵐が来たら、それまでの生活の全てが水に流されてしまうバスタブ島…


その島でも、森のように鬱蒼とした奥地にハッシュパピーは住んでいる。


自然の猛威と美しさを知る父親に生きる術を学びながら…


いつか、バスタブ島の終わりが来ることは誰もが知っている。


ハッシュパピーも認めたくは無いけれど、自分を守ってくれる父親がいつかは居なくなり、バスタブ島を後にする日が来ることを観念的に感じ取っている。



そんなハッシュパピーの生活を描いた映画。


彼らにとって、横暴でしかない現代社会の象徴として、古代原始時代の猛獣(名前、忘れた!?)が登場する。


ハッシュパピーの強気の瞳が良いのね!!


それは、自然の猛威だけでなく、時として厳しく接する父親にも向けられる。


子供がアカデミーの主演女優賞にノミネートされるなんてと思ってる人は、この映画をちゃんと観た方が良いね(^_-)


かく言う、私もその1人なんだけど(^_^;


そして、エンドロールで流れる曲がまた力強くて良いのね!!


父親を送って、これから1人で生きていくハッシュパピーの力強い足音が聞こえてきそうな音楽(^_^)v


なんだか、勇気を貰える映画だ(^^*)


ただ、現代社会でも戦ってる人はたくさんいるわけで、自分の都合で、面倒なことを放り投げて、社会の枠をハズレたんだろう…と考える人には何の示唆ももたらさない、そんな映画です(・_・;)