今、人気急上昇のソン・ジュンギ君主演「私のオオカミ少年」を初見参の新宿シネマカリテにて観てきました!!
日本では、コレ、ソン・ジュンギ主演ってことだけど、キャストのクレジットはパク・ボヨンちゃんが先じゃなかった?
まぁ、そんな細かいことは置いといて…
劇場自体が小さいということもあるし、日本公開初日ということもあって、大変な混雑ぶりで余裕もって行ったつもりが、ほとんど席が無かった(ToT)
しかも、劇場のスペースの関係なのか、観る側にはかなり過酷な条件を強いる状態で、私的にはそんなに苦にはならなかったけど、慣れない人がたくさん来るとまわりの人には不愉快な印象を与える劇場になりそう…(>.<)
シートは座りやすくて良かったけど(^_^)v
さて、本編…
この前観た「私は王である」でも、上映前に主演のチュ・ジフン氏のメッセージ映像が流れたけど、この映画もソン・ジュンギ君のメッセージが流れた。
う〜ん…
ハ・ジョンウ氏やソン・ガンホ氏の映画では、そんなメッセージなんて流れないぞ(^-^;)勝負してる土俵が違う気がする。
洋画でそんなメッセージ流すのはスピルバーグくらいじゃないの?
なんだかなぁ〜ッと…(・_・;)
とにかく、本編…
冒頭部分…アメリカに暮らす韓国出身の家族。ハルモニのところに韓国から電話が入る。
その電話を受けて、ハルモニは進学のために韓国に帰った孫娘を頼って、帰国。
孫娘と同じ年の頃にわずかな期間だったけど、暮らした家を訪ね、一晩泊まる。
そして、当時のことを思い出す。
それは「オオカミ少年」と言われた男の子との思い出。
ずっと、心の奥にしまい込んでいた悲しく、切ない思い。
「オオカミ少年」はチョルスと名付けられ、家族の一員になり、人として暮らすために様々なことを学んでいく。
ところが、ある時落ちてきた鋼材の直撃を受けながらも何のケガもしなかったことから、彼の尋常ではない体に気づくのだが、この家族は、いたって脳天気というか、まるで意に介さない。
チョルスに待つことを教えた娘に横恋慕した大家の男は、オオカミ少年をなんとか排除しようと躍起になり、そのことがオオカミ少年と家族の別れを早める結果となった。
みなが、オオカミ少年を守ろうとしている中で、大家の男は1人いきり立ち、オオカミ少年の前に立ちはだかった娘に手を出す。
彼女を守るため、オオカミ少年は本来の姿を晒し、男を襲う。
山で逃げろとチョルスに告げて、別れた娘は、「待っていて。必ず会いに来るから」と手紙を残し、村を去る。
それから、50年近くの月日が流れ(厳密には47年だそうだ…)、娘は白髪の老婆になり、大家の手から娘の母親に所有権が移っていたあの家の処分のことで韓国に戻ったのだ。
その長い日の中で、チョルスは生きながらえ、草木を育て、絵を描き、言葉を学んで成長していた。
しかし、彼の姿は昔のままで…
なるべく強烈なネタバレの無いように書くとこんな感じの映画です。
感動で号泣…みたいな評判を聞いていたので、期待が大きかったせいか、正直それほどでもなかった。
大家の男を噛み殺してしまった後、娘を連れて、山に逃げるのだけど、ここで、娘が別れを告げるシーンは確かに切なくて涙が自然と流れた。
そして、今まで一言も喋らなかった彼が、初めて口にした言葉「行かないで」…ここまではっていうか、ここは切ないし、悲しいし、どうしたらよいか分からない悲しさがあった。
でも、この後のシーンはね…
感動も冷めた。私の状況とはうらはらに辺りの雰囲気は一気に涙モードに!!
え〜ッ、マジで(゜o゜;)
説明過多の映画は好きじゃない。でも、この映画は説明不足じゃないかな…
おそらく、朝鮮戦争の時に強い兵士を作ろうとして、あらぬ研究に勤しんだ学者の生んだ結果がチョルスなんだろう。
途中から登場する大学の先生はチョルスに対して理解があり、彼が、友人の研究者の仕事について「言葉」で説明していた。こういう手法を使うと映像で語る部分が減るから、どうなのかな…
ソン・ジュンギ君とパク・ボヨンちゃんが素晴らしい表情を見せていたので、残念だよね…
ラストの超ファンタジーなエピソードも要らないと思った。あれで急に冷めちゃったな…
50年の歳月をあんな簡単に片づけちゃうのは納得いかなかったし、これは映画じゃなくて、ドラマでしっかりと彼らの苦悩や来し方を描く方が良いと思った。
「待て!!」と言われたら、どれだけの歳月でも待つことが出来る。そんな深い結びつきを表現したつもりなんだろうけど、果たして、あのハルモニは一時も忘れずにいたのだろうかと。
チョルスが言いつけを守り、ちゃんと待っていると考えていたとは思えないし、そんな深い思いをあのハルモニの表情からは一切感じられなかった。
なんか、チグハグな感じがして、ホントに残念。別な演出家の手になれば、また違った色合いで観られたのかもしれない。
この監督さんの他の作品はどんなのかしら?実は、凄い名画の監督だったりして…(ーー;)
とにかく、私は狼男とか吸血鬼とかの映画はあんまり好きじゃない…ハリウッドはそういう作品好きだよね。アメリカ人がそういうお話が好きなのかな…韓国もそうなのか(゜o゜;)
特に内容に関しては、事前情報を入れずに観に行ったので、てっきりオオカミに育てられた少年のお話なのかと思ってて…
実は、全く違って、傲慢な大人に利用された悲しい少年のお話で、結局、私には苦手な系統だったから、確かに感動的な場面では涙も流したけれど、なんか作りが雑で、その感動が上手くおさまってないのが、全くもって、腹立たしい(x_x)
ソン・ジュンギ君を起用したことで、そこに目が向けられてない。なんだか、アイドル映画に成り下がってる気がする。
俳優陣もちゃんと演じられる人ばかり。それなら、それに見合う内容の物を観たかったなぁ…
ホント、期待が大きかったから、残念感がとてつもない(ToT)
ただ、目にするコメントのほとんとが「感動した」という感想…ほぼ100%なの。そうすると、私みたいのはあぶれもんだわね(^-^;)
でも、ホントに勿体ないと思ったの。ボヨンちゃんも良かったし、ジュンギ君も良かったから、ホントに…
まぁ、映画の好き嫌いは人によるワケで、申し訳ないけど、ここ最近観た韓国映画の中では…以下、省略(x_x)