今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ベルリンファイル


先日、試写会で鑑賞し、あまりに感動したので、再び劇場で!!


お話の筋は、1度観てるので、速い展開でも戸惑うことはありません。


だから、今回は、ストーリーは度外視で気になるところを要チェック(^_^)v


でも、あの猛烈な銃撃戦や敵との素手での格闘アクションは、目を凝らしても追いつけない(ToT)


あはははは…(^-^;)


結局、2度目は、「絵になる」シーンの発見に努めました(^_^;


まず、1番は、北朝鮮工作員夫婦が暮らすアパートで、妻が拉致られた後、夫が車に取り付いて必死に妻を奪還しようとするシーン…


結局、車に振り落とされ、石畳に膝をついて、車を呆然と見送ることしか出来ない夫の横に韓国国情院の男が立ちます。


このシーン、ローアングルで2人を捉えたカメラは彼らをスクリーンの中央に収めず、スクリーンの右端に…


夫が呆然と見送る車の走り去った街並みを中心に据えます。


ここが良い(^_^)v


1人の人間には出来ることに限界があり、これからの彼らの闘いがいかに困難かを示しているかのように思いましたよ!!


そして、諸々あって、草原で決戦の時を迎えます。


本来、手を組むなど有り得ない北の工作員と南の国情院のエージェント。彼らは互いの事を信じられないと思いながらも、自国の仲間より信を置いて、命をかける…


草原で、自らの保身のために北の工作員夫妻を罠にはめた黒幕と対峙するシーン…


人の背丈ほどの草木が生い茂る中で、彼らは工作員特有の鍛えられた五感を駆使して相手に迫っていきます。


その中で、1ショットだけ、2人が走って相手に迫る場面、草原を見下ろす形でカメラが2人を同じ画面に捉えます。


右上と左上から走ってくる2人は相手の気配を察して、それぞれ斜めに走り込んできます。その1ショットが挿入されて、草むらの中で遭遇するのです。


この一瞬挿入された絵が良いのです!!


お話は、なんだか、物凄い陰謀渦巻く系なのかと思いこんで観てると、実はそうではなくて、北の悪徳幹部親子が単に自分たちの私腹を肥やした結果、邪魔になった人を始末してやる系の全く許せない話で、それにまんまと巻き込まれちゃった真面目で堅物な工作員との攻防…


結局、ひたすら忠誠を尽くした男が疎んじられるという、よくあるお話のパターンで、男が本当に大切なものに気づいた時には全てが失われて…と。


でも、よくある話でも最後まで手に汗握って観られるってことは、やっぱり良く出来てるってこと(^_^)/


そして、ラストはもう観客への「おまけ」だ!!


あんな「おまけ」があったら、その先が気になって仕方ないじゃん(^^*)


日本はこういう作りをする時は必ず「おまけ」に繋がる物が登場するけど、今回はどうかな…


ハリウッド映画は、こういう「おまけ」付きで、そのまま観客を突き放して終わりって映画ばっかじゃない?


邦画っていうより、最近のテレビ系の邦画はラストがクドすぎるから、なにかしら決着があると思わせる部分で終わることはまず無い…だから、続編ありきに思う終わり方に見えるんだろうなぁ…


でも、私は…続編は無い方が良いと…私の感想なんか何の意味もないけど…


だって、今度は、彼、何するの?