今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

悪いやつら


公開が決まってから、楽しみにしてたのに、なかなか劇場に行くチャンスがなくて…


とうとう、小さいスクリーンでの上映になるまで観に行かれなかったという…(・_・;)


今時、釜山だって、中心街は洗練されているのだろうけど、スクリーンに登場する釜山の町はなんとも怪しい色合い!!


この町でのし上がっていく若いやくざ者が、どんな風に町を手中に納め、どんな風に落ちぶれていくのか…


物語の舞台となった時代、暴力や収賄など悪の蔓延る国内にあって、その悪の中心である暴力団の一斉排除のために当時の大統領・ノ・テウは「暴力との戦争」を宣言する。


こんな時代にあっても、口八丁手八の遠い親戚の大叔父の登場で、暴力だけでなく、策略を巡らして町を牛耳っていくやくざをハ・ジョンウが演じている。


まぁ、あの古めかしいスーツとぼかしの入ったサングラスをあぁも見事に着こなす30代の青年が他にいるかねぇ…(^-^;


そして、見るからに怪しい大叔父をチェ・ミンシュクが演じている。


口八丁手八丁をまさに地で行く彼の姿…


生き残るために、必要な手はとことん打っていく大叔父に比べ、やくざの組長である甥っ子の方がむしろ普通というか…


結局、この泥臭い人生劇場に生き残るのは大叔父だけ。


姻戚関係をやたらと重視して大事にする大叔父のまわりには、それを当て込んで、人が集まってくる。


こんなに親戚関係が大きなウエイトを占めるんだと日本人の私には不思議だったけど、これも生きるための手段なのね。


そして、最後、甥っ子の「大叔父!!」という一言が大叔父の耳を刺す!!


さて、それは空耳だったのか…


それと…


字幕のことでちょっと気になって…やくざが組をあげて、ホテルにカジノを作る相談をしてる時、「カジノ」と訳されているところ、登場人物達は「パチンコ」と言ってた(゜o゜;


パチンコがカジノだったら、日本中カジノだらけになっちゃうなぁとか思いながら、観てた(^-^;)


抗争ばかりではなく、突出した登場人物達のやり取りに笑いをとれる不思議な映画だった。