今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

人類資金


日本史って言うより、戦後史をあまりよく知らない世代でも1度は耳にしたことがあるんじゃないのか…「M資金


未だにその存在が揶揄される日本軍が戦争の最終局面を打開するために用意された金塊…


果たして、本当にあるのか…


そんな伝説的な現代の謎を巡る原作を原作者自ら脚本化した映画。


ヴィンセント・ギャロとユ・ジテが出演するって言うんで、はっきり言って、それ観たさに劇場へ。


貧しい国が、戦争やテロによって自らの力を誇示するのではなく、「M資金」を元にする援助を受け、自力で成長していくんだと訴えるお話。


最終版、その国の代表者として国連で演説することになった森山未來演じる青年は、「M資金」の提供者と出会ったことで、数カ国語を駆使し、国の発展のために力を尽くすようになる。


青臭い「正義」を全面に出し、力の無い人々が自ら立ち上がる…いわゆる邦画によくある盛り上げ映画に見える。「海猿」的な…


でも、金を動かしているけして表に出てこない人々は、大きく人間の心を動かした国連の演説も単なる通過点。


話は大風呂敷的に大きいし、出てくる人いっぱいだし…


これを2時間ちょっとの映画にするのは無理なんじゃないのかねぇ…(^-^;)


そうかと言って、ドラマ向きでもないし…


小説のままで良かったんじゃないの?って思ってしまった(^-^;


期待してただけになぁ…


まぁ、ヴィンセント・ギャロはファッション雑誌に登場してくるかのようなカッコいいおっちゃんで、ユ・ジテは確かに殺し屋にぴったりだったけど…