今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

トランス


「127時間」のダニー・ボイル監督作品。


超面白〜〜い(^_^)/


美術品のオークションを舞台に始まる…


世界の名画の中には、今もその存在場所が不明な作品が多くある。


発見されていないのではなく、盗難の被害にあって…


かって、名画への安全確保が「セキュリティー」として確立していなかった頃は、オークション会場に堂々と正面から乗り込んで、入札に訪れた人々の目の前で名画を奪取するということもあったらしい。


そう、映画の最初のとこで、主人公のジェームズ・マカヴォイが名画盗難の歴史を語ってくれる。


そして、現在のセキュリティーについても、その完璧な対応を教えてくれる。


こんなに完璧なら、内部犯がいなけりゃ盗めないね…っと。


そしたら、当の本人が…(゜o゜;)…以下、自粛…


だけど、この映画は名画盗難がメインじゃない。これはあくまでも物語の導入でしかない。


あっという間に引き込まれ、この事件の本当の「意味」が見えてきた時、「おぉ〜〜」っと拳を握ってしまう。


度々繰り返される映像で、観ている側がそのうちのどれが現実で、どれが主人公の頭の中で展開されている物語なのか、その境界線の見定めに振り回される…


名画を盗んだ後、記憶喪失になり、名画の隠し場所を忘れてしまった主人公。仲間から勧められ、催眠療法士のカウンセリングを受けた彼はとある「好み」を彼女が知っていたことで、「真実」を思い出す。


この行が、鮮やかだわぁ!!


実は全てが仕組まれていたこと…その展開に圧倒されるし、そこに強烈な面白さを感じるのだが、記憶が混乱した主人公のせいで、全くの善意の第三者である若いお嬢さんが無惨な死を遂げる…


これは可哀想だったなぁ。


同じシーンでも、誰が体験し、誰の視点なのかによって、その様子は微妙に違う。そこを「実はね…」って感じで提示していくとこは鮮やかの一言!!


外出先で急に思い立って、劇場に行って観たので、今回は全く予備知識無し!!それが今回は良かったかな。一応、謎解きだから…


相方から「お前が好きそうな映画だぞ」って聞いてたけどね…さすが、長年私の夫やってるだけあって、良いヨミをしています。