WOWOWが製作に参加してるから、WOWOW見てるとやたらと宣伝してる。
まぁ、そんな映画はたくさんあったけど、今回はなぜか観たいと思った。
理由の一番は、なんと言っても、二階堂ふみちゃん!!
園子温監督作品の常連である彼女。園子温監督作品をほとんど観てない私には、彼女の良さがよく分からなかった。
でも、WOWOWで見る彼女の表情がとても愛らしくて…
女優さんの可愛らしさに惹かれて劇場に行ったのは初めてだ。
思ったままの可愛らしさでスクリーンに登場し、人生の岐路に立つ父娘に勇気を与える役どころ。
そして、最後は自分もさらなる勇気を持った旅立っていく。
それが自然で、愛らしくて、このままステキな女優さんに成長してもらいたいなぁとおばさんは胸が熱くなった。
さらに、永作博美さんという女優さんのステキさも胸を打つ。
もともと派手さは無いけど、温かくて、芯の強さを感じさせる人だ。
この映画は、この2人の女優さんを観る映画だなぁ(^-^;)
父と娘の家庭に後妻として入る乙美さん。幼稚園くらいの娘は、素直に「お母さん」と呼べず、「乙美母さん」と呼び、長じて「おっか」と略称で…
きっと、おっかは生きてるうちに「お母さん」と呼ばれたかったはず…でも、そんなことおくびにも出さず、娘を愛したんだろうなぁ。
人生で悩んだら、川に来ると良いよ。川は人生の岐路を意味するのだと子供の心に訴える。
突然、逝ってしまった母は夫や娘の知らないところでたくさんの出会いを重ねたいた。
それを教えてくれたのは派手派手衣装に身を包んだイモちゃん。母親がボランティアしてた施設で世話したお嬢さん。
彼女のおかけで、「暮らしのレシピ」を見つけ、母の望んだ四十九日の大宴会を実現する父娘。
こんなステキな温かい映画に、実はちゃんと「毒」も盛ってある。
主人公の亭主は外に女を作って、子供まで…
おまけに、その女は女房に「別れろ」って電話を寄越す始末の悪い女。
私は子供の頃の自分の生活がトラウマになってるのか、とにかく、人の家庭を壊す女は大嫌い。
それだけじゃなく、ただ感情に任せて人を踏みつけにする女も。
もう少し、賢い女なら、あえて波風を立てず、自分の引き際を理解できたろうし、仮に女房からダンナを奪い取る結果になっても、女房に希望を残せたはずだ。
私は、映画に出てくるような女に実際に出会ったので、こんなふうに思うのよね。
あの時、自分の悔しさを心に刻んでおこうと思って、女の顔を確かめようとしてはみたものの、最後の勇気が出なくて、布団を頭から被って震えていた。
だって、まだ小学生だったから…
あれから何十年も経ってるのに、未だにあの時の女の喚き声が耳元に蘇る時がある。
こんな思いを子供にさせたのに、今も夫婦をやってる両親はどんな年月を送ってきたのだろう…
映画館からの帰り道、そんなことを考えながら、歩いてたら、家まで歩いちゃった(;^_^A