久しぶりの韓国ドラマの感想。
そして、リアルタイムで韓国語放送を見ながらの全編視聴は初の経験。
そのくらいハマりにハマったドラマです。
主演はイ・ミンホ。共演にパク・シネ、キム・ウビン…
出演陣はとにかく話題の人ばかり。
上記3人の中では、キム・ウビン君が後続な感じだけど、「ゆれながら咲く花」に出てるし、本作の作家キム・ウンスク女史の「紳士の品格」にも出てるし…
とにかく、注目せずにはいられないドラマだ。
ただし、主人公達が高校2年生というのは驚いたけど…ウビン君はともかく、ミノ君まだやるかって(゜o゜;)
でも、まぁ制服の魔力でなんとかギリギリ…と思い込ませて見ていた(^-^;)
本放送時は、韓国語が全く分からないから、相変わらずの雰囲気視聴だけど、注目作ということもあり、翌日にはあらすじをあげてくださるサイトが多く、また数日後には簡単な日本語字幕(確かにどう考えても当てはまらない翻訳もあったけど…笑)付きの動画もあがり、環境的にはかなり充実していた。
改めて、ミノ君のアジア圏での人気の凄さに驚かされた。
確かに私はミノ君のドラマは「花男」以降、全てDVDで見てるし、ダビングして何度もリピートもしてるし、どれもお気に入りの部類だ。
でも、特にミノ君のファンでは無いので、ある意味ファンの皆さんのお力でリアルタイム視聴を完遂できたわけ(^◇^;)
本当にありがとうございました!!!
まぁ、ずいぶん前置き長くなっちゃったから1回で感想記録を終わらせるのはもったいないね。
まずは話題になったアメリカでの撮影部分が放送された第4話までを…
楽しくサーフィンにいそしむ少年(いや、絶対少年には見えないだろっ…笑)タン
でも、心の中は葛藤でいっぱい。
彼は韓国で知らない人はいない企業グループ「帝国グループ」の次男。
本来なら、将来を見据えて、経営者としての教育を受けるべき彼がなぜのんきに波乗りなどしてるのかと言えば、彼には世間に言えない出生の秘密が…
正式に戸籍上は次男となっているが、彼はいわゆる妾の子…
将来、必ずやグループの行く末を争う存在になるであろうと考える年の離れた兄に疎まれ、ただ遊び暮らせば良いと諭されてアメリカに送られた。
生母の元から引き離され、父と戸籍上の母の家に引き取られた少年にとって、兄はただひたすら頼るべき存在だったのに、兄はそんな無垢な思いさえも邪険に扱い、生母が家に入ると今度は少年を海の彼方に追いやった。
捨てられたのだ…
まだ、親の庇護の元で暮らすべき年齢で見知らぬ土地に捨てられた事実は、少年をとことん傷つけ、夢も希望も全てを奪い去った。
だから、婚外子が嫡出子に対抗するための保険となる婚約も甘んじて受ける。全て、大人の都合…
そんな、自分の都合が許されない少年の前にある一点を凝視する少女が現れる。
彼女の見つめる先には、カフェで働く同郷の女性。
タンの目の前で少女はその女性と言い争いになり、なけなしの金を奪われ、捨てられる…
まるで、自分の姿を見る思いであったろうタンが、この少女に関わらないではいられないだろうことは見てる側にも強く伝わってくる。
タンの痛切な思いを心で理解できるのは、世の中広しといえど、この少女しかいないだろう。
そして、タンは知らず知らずのうちに少女に関わっていき、自分の心の変化に気づく…
「ひょっとして、オレはお前が好きなのか?」
そんな言葉を少女に投げかける。自分の意思によるものでは無いとはいえ、婚約者のいる少年の問いに少女は困惑し、彼の元を黙って去ろうとする。
でも、運命はしっかりと2人をとらえて離さない。
少女ウンサンが掲示板に残したメッセージをタンは見つけ、婚約者を送りにきた空港で再び出会う。
2人の短いやり取りを見ただけで、彼らの強い結びつきを見抜く婚約者。
この娘が、なんとも頭が悪くてかなわない。
正直、演じる女優さんは過去に見たドラマでも同じような役だった…
自分の足下を見ず、感情に任せて行動する。自分を何様だと思っているのか、財閥の娘ともあろう者がこうも不出来な人間で良いのか…
勉強だけは出来るという設定であるらしいが、様々な行動や発言、さらには途中の「グレート・ギャツビー」の読み込み方など、使い古された悪意に満ちた安いお嬢様の典型だ。
敢えて、そういう設定にしたのだろうか。それとも、女優さん自身の力量のせいなのか…
この彼女が仮に悪女として登場するにしても、もう少し賢さを感じさせたなら、もっと面白かったと思うんだけど…
結局、「この女、大っ嫌い」って思われるだけ…ホントに、全編通して不愉快だった。親の勝手でこの娘も苦しんでいたのだという感想も目にしたけど…
やっていいこと、言っていいことの判断が出来ないから、タンに好きになってもらえなかったのよね…
で、後々婚約を破棄してから、「私は少なくともタンが好きだった」と泣く姿はあまりにも惨めだわ。だったら、それなりの対処が出来たはずなのにね。
まぁ、とにかく、ウンサンは韓国に帰る。
姉を頼って、母を捨てる覚悟でアメリカに渡りながら、結局は自分が大好きな姉から捨てられてしまったという事実がウンサンをどれだけ打ちのめしたことか…
農場でのホームパーティーで再び兄に拒絶されたタンの痛み。その痛みを自分の痛みとして理解できるウンサンには、既にタンは「真夏の夜の夢」ではなくなっていたはず。
でも、韓国での生活が彼女を現実へと引き戻す。
姉に取られた金の為に明日住む家も失ったウンサン。障害を持つ母が雇われている豪邸のメイドルームで生活することになる屈辱。
必死に生きるウンサン…
海の向こうでは、ほんの数日を共に過ごしただけのウンサンに心を奪われてしまったタン…
自分を捨てた兄の元へ帰る勇気など持てなかった少年が1人の少女との出会いで自分も気づかない力を得て、帰国の途につく。
相変わらず、拒絶の姿勢を崩さない兄に対して、努めて明るく振る舞うタン…
帰国することすらままならなかった彼にこれだけの勇気を与えたのは誰なのか…
帰国直後、彼が窓辺に下げたウンサンから受け取ったドリームキャッチャーが新たな物語を呼び込む。
兄と3年ぶりに会う農場でのシーン。
兄に拒絶され、肩を落とすタンの元へウンサンが勇気を出して近づく。
言葉は少ないけれど、タンの痛みを理解するウンサンと助けを求めるタン…
スプリンクラーで撒かれる水しぶきの中で、本当に美しい映像だった。
これは名場面として残らない?
物語の導入部として、タンとウンサンの出会いを軸に今後関わるであろう同級生達が紹介を兼ねて登場してくるので、多少説明的なドラマになってはいたけど…
タンの置かれた状況を考えるに、簡単にウンサンとの未来を夢見ることは出来ないなぁとツラい予測も立つ導入部でした。