今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

韓国ドラマ「相続者たち」その4


いったいいつまで書き続けるんだ、私σ(^_^;


ちょっと、初めてリアタイ完遂したので、かなり舞い上がってるのは事実だけど…


「その3」で第11話まで、ザッとおさらいしました。


さぁ、ここからは、いよいよタンの「大きな戦い」の始まりです。









その前に、タンとウンサンが彼の部屋で会っているところにタンの実母がやってきてしまう(゜o゜;)


タンが一方的にウンサンにプッシュしてるとはいえ、そんなこと力の強い側が認めるワケもない。


結局、ウンサンは家を出る。


タンは自分のために追いつめられたウンサンがどういう選択をさせられるのか、やっと理解できたんだろう。


そろそろ理解してくれないとウンサンだって、困るよね。










タンは、大人の都合でいいように流されていた自分に歯止めをかける方法を知ったはず。


それはウンサン。


彼女に向き合うことは自分を取り戻さなければ成し得ないこと。そのために、多くの壁を打ち破る決意をする。


たかが高校生だと侮ることなかれ…


ウンサンを追いつめ、彼女が1人夜の町をさまよっていることを考えると眠れぬ状態だったろう。


彼の戦いは、孤独で覚悟のいるものだけれど、ウンサンを失うこと、実母を隠し続けることに比べたら、たとえ傷ついても得るものの方が大きいのだ。


タンは婚約者ラヘルとその母親を初めて家に呼び、食事を共にすることを戸籍上の母である帝国高校の理事長に提案する。


タンの思いなど、何も知らない家族、そして、ラヘル母子…


彼はそこに実母を連れだし、自分を生んでくれた母親だと紹介し、婚外子であることを認め、正式に婚約の破棄を申し出る。








保険である財閥の娘を放り出す息子に鬼アボジは強烈なビンタを食らわせるが、タンは微動だにしない。


このシーンが素晴らしい!!!


ミノ君、頬を張られても、歯を食いしばって、瞬き1つせず、顔さえも動かさず、決意の表情をみせる。


こんな高校生はいない(^_^;でも、彼の役者としての力をまざまざと見せつけられるシーンだ。驚いた。









実母の手をしっかりと握りしめ、閉じこめられた部屋から連れ出した息子。


これから、どうしようかと号泣する母親を優しく慰めるタン。


彼を慰めてくれる人は居るのだろうか。


かつて、子供の頃からタンを知るラヘルがウンサンに言った言葉…


「タンは、一番ツラいことがあった時、あなたのところに行きそうだ」と。


まさしく…


タンはウンサンのバイト先に出向く。


じっとたたずむ彼の頬を涙が伝う。言葉も無く、見つめ合うウンサンの目にもみるみるうちに涙が溢れていく。


どんだけ、あんた達の絆は強いんじゃい!!!


タンの元へ静かに歩を進め、何があったのかと問うウンサン。


かつて、アメリカで危険なときは手を引いて走って逃げてくれると言った言葉は今も有効なのかと問うタン。


あの夢の中での出来事を肯定できるはずもないウンサンは首を振る。


ウンサンの答えにタンの落胆は大きい。


でも、ウンサンは逃げるという選択をせず、彼女の新たな答えをタンに示す。


大きなタンの首に背伸びして腕をまわし、抱きしめる。


共に歩くことを示して見せる。


勇気百倍!!


強くウンサンを抱きしめるタンの深い安堵の表情…


タンの帰る場所はウンサン…


行くところの無い2人はミョンスの作業部屋で朝を迎える。2人並んで登校する朝の風景が2人の目にはどれほど輝いて見えたことか…


そして、ウンサンは勇気の一歩を踏み出す。


多くの学生達の中を2人はしっかりと手を握り、並んで登校する。それは、もう逃げ隠れせず、お互いの気持ちを確かめ、共に壁を破る道を進むと決意したということ。


それこそがタンの王冠…











ラヘルとの婚約を破棄したいと申し出たことで、タンは父の逆鱗に触れ、携帯や財布を取り上げられ、裸同然で追い出される。


自分を嫌う兄しか頼る場所の無いタン…不本意ながら、タンを部屋に置く兄のウォン。


18年もの長きに渡って、疎まれてきたタンが、わずかの間に兄に受け入れられるワケは無いが、それでも、タンは兄との時間が嬉しくてたまらない。


「たくさん聞きたいことがあるのに、たくさん話したいことがあるのに、兄さんは寝るのが早すぎる」


先に寝てしまった兄にタンが言う。


この場面、ホントに兄を慕うかわいい弟に成りきってるミノ君。ちゃんと迷える高校生に見えた(^_^;


迷える高校生は、自分と彼女の状況だけでなく、自分に課せられる帝国グループでの役割についても、さらに混迷の舞台の中心に追いつめられていく…


この辺りまでくると、もういいじゃんって思えてくる。どうして、ここまで痛めつけるのかと。


2人の信頼が深まれば深まるほど、互いを思いやる気持ちが強くなればなるほど、その先に透けて見える2人の未来には暗雲が立ちこめていくような…


そんな不安が見る側の胸を締め付ける。


ラヘル側だって、ちゃんとした後継者たる娘を婚外子などに嫁がせるわけにはいかないという考えはあるのだが、株やらなんやらが絡んでくるから、簡単には破棄をしない。


結局、心なんてない駆け引きの対象でしかない「相続者たち」


そこに本当の母親になりたいタンの実母ハン・キエさんが登場。


何を思ったか、彼女は会長の隠し金庫から秘書が隠し撮りした写真を見つけ出す。


最初はラヘルとの婚約を元に戻そうとした企みだったけど、「偽物の人生は送りたくない」というタンの言葉を聞いて、彼女は大胆な行動に出る。


会長の持っていた写真にはラヘル母の怪しい写真も含まれていた。


キエ母はこれをネタになんと婚約破棄の約束を取り付けてしまう。


あはははは…(^_^;


皆が苦しんで、悩んだ結論への道を彼女はいとも簡単に切り開いてみせた。こんな大胆な行動をしながらも、その重さについては全く意に介していないかのような彼女の言動が見ていて可笑しい。


こういう人が思わぬところで道を開くもんなのよね…現実もそうだわ(;^_^A


とりあえず、一山越えたタンだけど、在らぬところからの援護射撃に鬼アボジは更なる締め付けを始める。


ここまでする必要があるんだろうか。ここまでして、タンに道を譲りたいなら、今ここで無理を通す前にずっと以前から布石を打っておかなければならなかったのではないか…


アボジはとうとう最後の手段を講じる。


手を出すなとあれほどタンが訴えていたウンサンに…


ウンサンのことになると見境がつかなくなるタンの本当の姿を鬼アボジも兄ウォンも知らない。


タンの代わりにウンサンを跪かせた時、タンは何をしたか…


タンの弱みとなる「出生」をエサにヨンドがウンサンを放送室に閉じこめた時、タンは何をしたか…


ウンサンへの手出しに逆上して、この男はイスを振り上げたんだぞ!!


結局、ヨンドだけがタンのウンサンへの思いの深さを知っている。


アボジは手を出してはいけないところに手をつけてしまった。ウンサンをタンの側から引き離すという手段に…


アボジにしてみたら、教育的指導の一環だったのだろうが、タンにとっては息の根を止められるほどの苦悩となったのだ。


ウンサンを鬼アボジの攻撃から守ろうと、兄と取引きまでして得たアパートで、タンは声を上げて泣き崩れる。


ただ並んで歩きたかっただけなのに…


ただ笑顔を見たかっただけなのに…


ただ手を取って前を見つめたかっただけなのに…


タンの思いの全てを否定した鬼アボジ


家族など何の意味もない世界で、それぞれがお互いを牽制しあって生きていく。タンの生きる世界の平和はそれでこそ保たれると偉そうに言う鬼アボジ


その孤独な戦いに耐えることこそ、タンが被るべき王冠の重さなのだと言う鬼アボジ


バッカじゃないの!!!


ホントに死んじまえ!!!


そんな風に思いながら、アボジの顔を見ていた。


タンは最初からそんな物を目指してはいない。だから、ウンサンがいなくなった後のタンの崩壊は容易に理解できる。


でも、彼のまわりにはそこに理解が及ぶ人間は誰もいない…ヨンドしか…