今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ザ・イースト


TOHOシネマズ・シャンテにて鑑賞。


シャンテのプログラムは世間様にあんまり影響を受けないから好きなんだけど、時々、メインの上映劇場から引っ越してくる映画の受け入れ先になってるようなので、気になった物は早めに観ておかないと。希望の時間に上映が無く、結局観られないってことになりかねない。


この前までの三谷幸喜の「なんちゃら会議(観てない!!)」みたいな…


怒濤の2月公開作品のために、「永遠の0(絶対に観る気になれない…)」や「かぐや姫(そもそもなんで長々上映するのか分からない…)」が引っ越してきそうでイヤ(>.<)


まぁ、そんな前置きは止しといて…


予想以上に観た人の反応が良かったという「ザ・イースト」


特に予備知識を入れず観に行った!!


観た人が予想以上…というのだから、下手に期待値を高く上げたり、予備知識入れたりすると逆につまんなくなりそうだから…


で、ホントに予想以上(*^^)v


元FBIの女捜査官が潜入捜査ビジネスを手広く展開しているエージェントに。


彼女の潜入先は、「ザ・イースト」と名乗る反政府集団。


公害や薬害を起こした企業に全く同じ仕打ちをする。


例えば…原油を海に垂れ流した会社のCEOの家に原油を流し込んだり、過剰な副作用を隠蔽して市販薬として売り出そうという製薬会社の社長にシャンパンにその薬を混ぜて飲ませたり…


「目には目を」的なテロ行為というより、仕返しって感じの制裁を加えていく。


そのグループの構成員やアジトを調べるのが、潜入捜査官の任務。


彼女はもちろん仕事に徹するのだが、グループと一緒に行動するうちに大企業の真実の姿を知る。


公害や薬害を認識しながらも、企業利益の追求の前では優先順位が世間とは違ってくる。


そうした企業側の論理を知り、彼女は揺れ動く。「イースト」こそ正しいのではないかと。


しかし、彼らの行動も仲間を助けることより、リーダーの「仕返し」的論理を優先しがちだ。


こうして、彼女は抜き差しならない状況に追い込まれ、さらにはリーダーに身元を知られ、最後の標的を知らされる。


最初はなんだか、かったるい展開なんだけど、潜入捜査官・サラがバレそうでバレない状況で仕事をしていく辺りから、なかなかテンポよく、面白くなっていく!!


彼女が自分の身元がバレ、それと引き換えに出したリーダーの条件を上手く処理できなかったことで、彼女はリーダーと袂を分かつ。


ここで、ラストを迎える…


そうなのだ、この映画、ここからが最高に面白いのだ(^_-)


ここからは、一切セリフもなく、エンドロールまで潜入捜査官のその後のビジネスが画像になって切り取られていく。


結局、潜入する側とされる側との間で揺れ動いた彼女は、強い精神力で両者の間で折り合いをつけ、リーダーと別れる間際に言った「別な方法」で世に問う。


物語の途中で、リーダーはグループの皆に覚悟を要求した。


結局、一番腹が座って、本物の覚悟を見せたのは、潜入捜査官のサラだったという(;^_^A


劇場内はレディースデーなのに、おじさんとお兄さんがいっぱい!!


多分、女性より多かったかな…


やっぱり男性たちは、たとえ女の主人公であっても潜入捜査物みたいなのが好きなのね(*^^*)


こういう予想以上に楽しめる映画に出会えると嬉しいd=(^o^)=b