今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

青天の霹靂


試写にて鑑賞。


普段、邦画はあまり観ない。


私にとって、邦画はよほど話題になって、上映スケジュールと自分の都合が合致しないかぎり、あんまり自分から観に行かない存在のもの(^◇^;)


だから、そこそこ評判も良いみたいだし、注目されてるみたいだから、試写会はありがたかった。


で、期待して観た本編…


まず、あらためて気づいたこと、それは私は劇団ひとりとは相性が悪いってこと。


陰日向に咲く」はわざわざお金出して観たんじゃなかったっけ?試写じゃなかったと思う。


わざわざ劇場まで出向いて、「何、コレ?」って…でも、あれは原作だけだったのね。今回が初監督だとか…


正直言うと、今回の映画も本来なら、もっと笑える作品になってないといけないんじゃない?


大泉洋ちゃんのキャラで笑いを取ってるだけで、純粋にその場面の空気間で笑えるシーンは無かった。


ダメダメなお父さんはある意味劇団ひとりのハマり役だと思うけど、自分が演じるなら、誰かにメガホンは任せた方が良かったんじゃないのかな…


どうしても、自分の演出で撮りたいなら、自分のハマり役を同等に演じられる役者で撮った方が…


ラストはまさにそう思わされたなぁ…


劇団ひとりが40過ぎの息子を持つ設定でのラストだと顔も出せず、なんとかごまかしのきくああいう役で登場するのは仕方なくなっちゃう。


大泉洋ちゃんも自分の世界を構築しちゃってる人だから、良くも悪くも「大泉洋」なんだよね。


場面や物語の進行上、それが上手くハマってれば、違和感なく見られるんだけど…


今回はもう少し、驚いても良いし、もう少し慌てても良いんじゃないのかなぁ。


自分に母親がいない理由をお父さんの浮気が原因でお母さんが自分を置いて出て行った…そんな風に聞いて育ったら、どんなに悲しいか…


仮にそれが事実だとしても、もう少し伝えようはあったろうに…


事実は、最後まで生まれてくる息子を愛して、自分の命と引き替えに彼を生んだのに…


おまえのせいでお母さんは死んだなんて言えないって言ってたけど、そんなの、小さな子供に言えないに決まってるじゃん。でも、子供だったいつまでも子供のまんまじゃないんだから、本当のことを伝えなきゃいけない時があるのに…


結局、お父さんの本気はどっか方向を間違っていってしまう。


不器用な父子の物語。


すごく残念なのは…


鑑賞当日にもう1本家族の物語を観ていたから、比べてしまったというのもあるなぁ…シム・ウンギョン主演「怪しい彼女」


別な時に観たら、少しは印象も違っていたかも。なんか、全てにおいて中途半端な印象だった。


お父さんの悲しさもお母さんの覚悟も、そして、成長した息子のつらさも…


つきつめた感じがなくて、サラッとスクリーンを流れていくのが…


濃くて、ズドンと重い映画ばかり観てるからなのか?