今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間


以前予告を観て、少し気にはなってたけど、謎解き系かと勝手に思い込んでたので、観に行くのが遅くなりました(;^_^A


終始緊張感の中に放り込まれてしまったような、そんな手に汗握る映画。


映画の中で、ケネディについては、ほとんどが生前の姿で、それは記録映像。


ダラスにやってきた大統領ケネディ。彼と妻のジャクリーンとのパレード見たさに人々がたくさん集まってくる。


異様な興奮の中で、彼らはパレードの車列がやって来るのを今か今かと待っている。


そして、世界中に悲しみを届けたその時はやって来る。


映画はここからが「本編」と言えるかも。全てにおいて優先してパレードの車列のまま大統領を病院へ。


病院の名は「パークランド病院」…映画のタイトルになっているこの病院で狙撃事件の直後から、いったい何があったのかをテンポよく見せていく。


妻であるジャクリーン、最初に手当することになった当直の研修医、犯人オズワルドの兄と母、犯人オズワルドを別件で調査中だったFBI捜査官、初めて任務中に大統領を暗殺されたシークレットサービスの面々…


彼らの視点に立って、彼らが見たままを見たままに映像化し、進行していく。


ケネディ暗殺の謎に迫るわけではなく、ただその場に立ち会った人や関係者の狙撃後4日間を淡々と描いていく。


ナレーションの無いドキュメンタリー映画のような趣き。


おそらく、これだけの時が経ったからこそ、出来上がった映画なんだろう。


謎とされる部分は多くあるが、それでもその場で事に対処した人々の証言は事件そのものの真実というより、その現場の真実を語っている。


それを構成することで、ずっと緊張感が続く映画になっている。


大統領だから、命を狙われることもある。だからこそ、シークレットサービスがいる。


けれど、劇中でシークレットサービスの面々は混乱していく。つまり、ケネディが狙撃されるなど、彼らの意識の中には全く無かったのだ。


犯人オズワルドは事件直後にまわりを警官に囲まれていたにもかかわらず、暴漢に襲われ、命を落とす。


皮肉にも彼が収容された病院もパークランド病院。


アメリカ中を敵にまわした犯人オズワルドの葬儀は寂しいものだった。それほど、人々の落胆は大きかったということだ。


そうした、スクリーン上には描かれていない当時の雰囲気についても、感じとれる。まぁ、ある程度予想はつくけど…


尺的には、ちょうど良い長さの作品だけど、強い緊張感と早いテンポで進むので、かなり疲れる(。•́︿•̀。)


私的にはお勧めの1本(o^^o)♪