12年前の「チング」の続編。同じ監督による作品。
チャン・ドンゴンが殺されるシーンしか覚えてないや(汗)
でも、印象としてはやっぱり前作のインパクトからするとちょっと…
昔の回想から始まってる話なので、仕方ないんだけど、あれから17年の歳月が流れた現実を映画という短時間で描くのは難しい。
時間が流れたのだというその「現実」を表現するために、病床にある会長に語らせたり、チャン・ドンゴンの息子の母親に語らせたり…
説明が多くなっちゃって…
韓国の映像作品は映画だけでなく、テレビも子役から大人に代わる時に面影のある顔立ちの俳優さんでバトンタッチすることがとても上手い。
もちろん、親子でもどこか似た要素のある俳優さんがキャスティングされている。あれは凄いなぁと思うけど…
今回のチャン・ドンゴンとキム・ウビンは違い過ぎΣ(゚д゚;)
父親が超丸顔で、息子が超細面って(・_・;)
別にウビンssiの芝居が悪いわけじゃなくて…
むしろ、彼は田舎の町で自分という人間を持て余して暴れ回るしかない日常を上手く演じてたと思う。
裏社会で巧みに生きてきた大人たちに翻弄されて、激情に突き動かされてしまう。そして、最後の一線を超えてしまうのだけど…
その根っこは、父や母への思慕の念が強いから…
そういった部分と、一方で世代交代に端を発した抗争とかが同じ比重で描かれていくから、詰め込み過ぎ感ハンパ無し(汗)
抗争シーンは目を背けたくなるシーンも多くて、情念の深さがこういう時によりハードに現れるという典型的な描かれ方。
血が苦手な人にはお勧めできません。
人の思いが深い分、その反動も大きく、これはその土地の人々の生き様というか、感性が描かれていると思った方が良いのかも…
釜山という独特の空気を持つ町に根付いた感性(私には分からないけど…汗)。韓国映画の中でもお話の舞台を釜山に持っていくと、一気に人々の生活に寄り添う目線で物語が描かれていくように感じられる。韓国語は分からないけど、あきらかにソウル舞台の映画とはセリフのイントネーションが違うわ‼
で…映画の方は、ラストでウビン君が自分の思いを吐露する。それを聞いた「兄貴」は彼を海外に逃がそうとする。それはけして厄介払いじゃないと思うんだけど…
ずっと共に育ち、かけがえのない友であった男との確執。そして、下さなければならなかった決断。そこから、ずっと尾を引くその男との縁。
「兄貴」は再び刑務所に戻るつもりだったんじゃないのか…「自分を待つ者はもういない」と言う悲しい表情。
父親との縁が、その息子との決定的な決別の理由になってしまった彼の後悔、無念。
2人はこの後どうなるのかと帰りのエレベーターで喋ってる人がいた。ラストにご不満のようだった。
2人とも捕まって終わりじゃないかと私は思った。彼ららしいというか…もう組織とは別の悔恨の人生を送るんじゃないかと。
なんか、疲れた…
前作を見直してから観た方がよりストーリーを追えます‼
しかし、韓国映画、ハードです‼