今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

監視者たち


香港映画のリメイク版だそうです。タイトルは全然違いますけど(汗)


果たして、リメイク版はオリジナルを超えられるのか。既に観た方のレビューを見るととても評価が高く、オリジナル版の良さも活かし、さらに肉付けできているとか…


そこまで聞いたら、観とかないと。なにしろ、ソル・ギョングハン・ヒョジュが出るんだもんo(^o^)o


結果、期待以上の面白さ‼


「リメイク」で、オリジナルを全くボロボロにしてしまう結果を何度も観てる側としては、リメイクがこんなに面白いなら、オリジナルはどんなかな?と逆に興味が湧いてくるo(^o^)o


お話はとある窃盗団を追う警察の監視部隊の活躍が描かれる。


賑やかなソウルの町で白昼堂々と銀行に強盗が入る。だけど、その強盗は警察が駆けつけるまでのごく短時間で目当ての物だけを盗んで立ち去っていく。


同じ頃、やはりソウルの町で1人の男を尾行する若い女性が登場する。彼女は緊張した面持ちで、尾行対象者が食事をするカフェに入る。


冒頭の事件はそのままで、しばらくは尾行していた女性が優秀な成績の警察官であり、新しい所属部署の簡単な実地テストを受けていたことが描かれる。彼女の配属先は「監視班」


武器を携帯せず、犯人と対峙せず、ただひたすら対象者となる容疑者の生活圏を監視する。


あくまで監視が任務であり、目立つことは御法度、実際の事件に遭遇しても自らが手を下して何かすることはけして無い。


本当にこんな部署があるのかもと思うほど、監視班を統率する本部の仕事ぶりが理路整然と流れていく。


通常の任務との違いに戸惑いながらも正義感旺盛な新人女性監視官は、彼女の最大の武器である「記憶」を頼りにチームの信頼を得ていく。


物語は彼女の成長の明るさとかたや犯人側の男の闇を対比させながら、描いていく。


犯人側でも監視者がいる。盗賊団の動きを全てコントロールし、彼らの目的を達成するために上空監視をする者。


いわば、犯行マニュアルを操る男。それが「影」


「影」を演じるチョン・ウソンssi


彼の存在感の大きさがさらに物語におもしろさを加味していく。


監視対象を追い詰めていく途中で、若手の監視捜査官が影に殺されてしまう。


「リス」の愛称のままにすばっしっこく対象者を追い回す彼は、その明るさで新しい仕事の難しさに直面した女性捜査官の硬さをほぐしていく。


その彼が、まさに彼女の目の前で影に殺されてしまった。ここで初めて彼女はこの仕事の恐ろしさを痛感するのだけど、ハン・ショジュがその辺をとても上手く演じる。


可愛いだけじゃなく、俳優として実に上手いじゃないの。大好きな女優さんの1人だから、なおさら嬉しいわ。


彼女の凛とした佇まいが好き。そういう点で、この役はピッタリだと思う。


最初から最後まで面白い映画って珍しいよ‼