今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

韓国ドラマ「秘密」


BSで放送もあったし、ギャオでも無料期間に半分位見たんだけど、もう気になって仕方ないから、ホントに久しぶりにDVD大人借り( ˊᵕˋ ;)


最近流行りの日本での放送用に45分で1話の再編集をした話数プラス版でなくて、オリジナルと同じ全20話版。


このドラマは以前から知ってたんだけど、見る気になれなくて。と言うのも、あんまりチソンssiが得意じゃなかったのだ。


彼は見るからに優等生な感じでしょ?奥様との交際中も彼女のために現場に差し入れしたり、送り迎えしたりというのも聞いたことあるし。そんな素晴らしい人が、魑魅魍魎うごめく娑婆世界の人間模様を演じるなんてって(笑)


そんな私の気持ちを180度変えてしまったのは、他の誰でもないまさにそのチソンssiでした。「秘密」で共演したファン・ジョンウムちゃんと再共演した「キルミー・ヒールミー」を見たから。ここ数年見てきた韓国ドラマの中でも久しぶりのハマり方(笑)チソンssiの演技力にぶちのめされてしまいました(汗)


「キルミー・ヒールミー」は再編集版でレンタルが始まったけど、まだ、前半だけなので、その前に「秘密」を一気に見ましたよ。


恨みが愛に変わる…少なくとも私には理解出来ない愛の物語(汗)


財閥の御曹司は、子供の頃に亡くなった母親への贖罪の思いから抜け出せず、父親とソリが合わない。何かと反抗的な態度を取り、身分の違う娘と恋に落ちる(古いっ‼)。当然ながら財閥家としては金に物を言わせて別れさせようと躍起になる。


さらに韓国ドラマにありがちな財閥御曹司に必ずついてまわる(汗)財閥令嬢の幼なじみ(ホントにパターンだよね…笑)。


「私たちの結婚は親が決める」とかなんとか、それらしい事言っといて、幼なじみへの執着が人一倍。幼なじみでも財閥は利益にならない人とは結婚出来ないって、自分で言ってるくせにねぇ╮(๑•́ ₃•̀)╭


まぁ、そんなこんなで彼女はなんとしても御曹司を自分の物にしたい。だから、財閥家の意を受けて、女と別れさせるために影で動く(そんなことしても、人の心は買えないのにねぇ)。


そして、こんな財閥家のゴタゴタに絡んでくるのが全く接点の無かったとある普通の恋人たち。


発端は雨の降る交差点で起きたひき逃げ事件。被害者は御曹司の恋人。加害者はその晩プロポーズをしたばかりの恋人同士。


けして恵まれた環境とは言えない生活の中で検事になった恋人のために自分が運転していたと証言する女性。彼女のこの選択が後のち大きく人生を揺さぶっていく。


この被害者の恋人がチソン演じるミニョク、そして、加害者である恋人を庇って罪を被るのがジョンウムちゃん演じるユジョン。


この2人を軸に物語が展開される。


最初はユジョンの恋人の検事も真実を話そうと訴えるのだが、未来が開けた彼のことを思うと自分が罪を被ることが恋人を守ることだと刑に服する覚悟をするユジョン。


そんな真実を知る由も無いミニョクはただひたすらユジョンを恨み、追いつめていく。


恋人を失い、失意のドン底にあったミニョクに生きる力を与えたのは皮肉にも加害者であるユジョンの存在だ。結局、ミニョクは狂うほどの悲しみをユジョンを恨むことで乗り越えていくのだ。


ユジョンは刑務所内で恋人の子供を授かる。子供の存在がユジョンを強くしていく。しかしながら、彼女の仮釈放を望まない誰かの企みで、仮釈放どころか我が子までも手放さなければならなくなる。


次々とユジョンに降りかかる過酷な現実。被害者女性への贖罪の思いは自分の子供を手放したことで、より深くなっていく。


自分は一生罪を償うために生きると覚悟をするほどに。そして、釈放されたユジョンにはさらに過酷な日々が。


施設に預けたはずの息子は敗血症で既に死亡しており、父が営んでいたパン屋は人手に渡り、父には認知症の発症が疑われ、更に多くの借金が…


四方八方行き詰まってしまったユジョン。同房だった仲間の元に身を寄せ、必死に働く。


それらの一部始終を陰から見ている男、ミニョク。自分を生かし続けたユジョンへの恨みが彼自身をも呑み込んでいく。


過酷な運命に翻弄されるユジョンを見て、苛立ちが募っていくミニョク。被害者への贖罪のために一生を送ると決めたユジョンは、次々と起きる理不尽な出来事も全て甘んじて受け入れていく。


それがミニョクにはどうにも許せない。


なぜ許せないのか、なぜ苛立つのか、ミニョクは次第に自分の中に芽生えた感情を自覚するようになる。


まだ自分の感情の意味に気づかなかった頃、執拗にユジョンを付け回していたミニョクは偶然にもユジョンの父親の死に立ち会う。最愛の息子に続き、父親を亡くした彼女の喪失感をなにより理解できるミニョク。


ひき逃げ事件の現場に残った犯人の痕跡と自分の知るユジョンという人間が同一人物だと思えないミニョク。いつしか、ミニョクはなにより気になる存在としてユジョンを捉え始める。


こうなれば、お互いに惹かれ合う2人だもの。その距離は近づいていくわね。ミニョクの恋人を死に追いやった人間として、ユジョンは頑なにミニョクを遠ざけようとするけれど、本心は違う。


でもね…


ユジョンの元恋人で本当のひき逃げ犯の男は、野心を燃えたぎらせて、ミニョクの幼なじみを利用してミニョクの父が総帥を務めるKグループの法務部に籍を置く。


彼の様々な画策がミニョクを追い詰めたと知ったユジョン。ドロドロ・モード全開(ง •̀_•́)ง


あったらこたらのドロドロ泥試合の後に残るのはユジョンの不幸だけ。


追い詰められたミニョクは、会社を救うため、ユジョンと別れ、幼なじみとの結婚を決める。ユジョンが自ら身を引いて、ミニョクを守った結果だ。


でもさぁ、世界一不幸な出会いをした2人の絆はドン底を経験してるだけにけして迷いが無いし、ブレないし。


互いに別な道を行ったにも関わらず、心はずっとそばにいる。


こんな男のそばで生きることにした、結婚さえすればこっちのものと思ってた幼なじみの令嬢は初めて気づくんだよね。自分自身の惨めさと悲しさに。


ミニョクは最後まで彼女の意思を尊重してあげた。けして、彼女を愛することはないけれど、心にはいつもユジョンがいるけれど、彼女の幸せは願ってあげてた。そして、彼女の幸せのために力を尽くそうとしてた。


でも、彼女が求めてたのはそんなミニョクじゃない(最初から分かりきってたことなのに、頭いいクセになんで分からないのかねぇ╮(๑•́ ₃•̀)╭)


結局、うんとうんと遠回りをして、ミニョクは再びユジョンの元に帰ってくる。


ラストで初めてユジョンがミニョクを名前で呼ぶんだよねぇ。ただのミニョクとユジョンとして生きていく、そんな2人の未来が見えるラスト。


良かった。ホントに良かった。


途中のなんだか急展開な恨みつらみモードは韓国ドラマならではということで、飛ばし見状態(汗)。2人が互いの思いに正直になった辺りからはおとなしくじっくり楽しみました。


人間模様がどれも強烈で、少々疲れますが、単なるラブコメよりはどっぷりドラマの世界にハマれる感じ。ただ、これ以上復讐が強烈なのは自分には無理なので、ある意味、私にちょうど良いドラマだったのかも。


最終話で死んだことになっていたユジョンの息子が養子になって生きていたのにはさすがに驚いたけど。これは必要だったのか?


最後まで苦しめられたユジョン。とことん痛めつけられたユジョン。それでも、彼女が必死で生きていることがミニョクを生かしたという事実。


結構ヘビーだけど、オススメ。