今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ジャージー・ボーイズ


ちょっと大きなスクリーンで観たくて、地元でも観られるのに有楽町の丸の内ピカデリーに‼


クリント・イーストウッド監督作品ということである程度期待は出来るので、安心して鑑賞。


俳優さんとしても名優で、監督としても手堅い創り‼野球で言う「名選手、名監督にあらず…」っていうのは、映画界では当てはまらないのかな?


精力的に創作活動を続ける監督の新作は、誰もが1度は耳にしたことがあるはずの曲、例えば「シェリー」とかね…の歌い手「フォーシーズンズ」の結成から再会までを描いた作品。


実は私は、あまりアメリカのポップスには詳しくないというより、全く知らない。


「フォーシーズンズ」って言ったら「椿山荘」を買ったホテルチェーンかって╮(╯-╰")╭


そんな私でも、作中流れた曲はほとんどが知ってる曲‼


素晴らしい。


華やかな世界で大ヒットを続ける若者の真の姿を追ったこの映画。誰しも苦労はあり、葛藤があったのねぇと…


街の札付き不良少年たちが大好きな歌を歌い、特徴的な声の持ち主である天才を得たことで、ヴォーカル・グループとして、大成功を収めるまでの過程はまさに「アメリカン・ドリーム」


しかし、人間の本性って、なかなか変わらない。


グループのリーダーの莫大な借金が発覚し、グループは解散の危機に。


リーダーの借金をグループとして返済することに決めた彼ら。


それぞれ別々に活動しながら、何年もかけて完済する。


そして、1990年音楽賞の舞台で再びステージに立つ。


4人で活動したのはどれほどなのか、借金を返済するためにステージまわりの生活をしていた方が長かったのでは…


感動するとかしないとかより、音楽を聞きにきた観客が多かったのではなかったか。


終映後、客席のそこかしこで拍手が沸いた。


フォーシーズンズを演じた4人。それぞれ吹き替えではないのだとしたら、みんな歌が上手い‼ラストシーンは最後の舞台から急転、夢の世界へ。


登場人物が総登場で、ミュージカル的なサービスシーンで幕を閉じる。


エンドロールの曲は、あれっ声がちょっと違うかなぁ〜って。ノイズがかなり大きかったとこを考えるとオリジナルかな?


大成功の裏側的な映画で、映画的には上手くまとまってると思った。


ただ、役者たちが少年期から壮年期まで演じ通す本作では、役者たちの外見の変化があまり無いので、時間経過が今一つピンとこない。


そこがちょっと残念かなぁ。