今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ソロモンの偽証 前編


久しぶりの邦画です。自分でお金払ってまで観る邦画は1年に2〜3本。


だから、今回も全く観る予定も無かった映画。当然ながら、試写にて鑑賞です。


どうでしょう?


人気作家宮部みゆきさんの原作を読まれた方は多いのではないでしょうか?


私は最近宮部みゆきさんの現代小説は全く読んでない。


江戸物を書き始めた頃から、宮部作品は江戸物の方が圧倒的に面白いと思って、そっちにシフトしたんだけど、シリーズ物が出始めてしまうとこれが続けるのがなかなか難しい(汗)


そうしてるうちにこうして映画で宮部作品を観ることになってしまいました(笑)


城東三中で起きた生徒の死亡事故。自殺と判断した警察と学校。ところが、「殺人」だという告発文が…


子供達のためと言い、事件を隠そうとする大人たちに当の子供達は立ち上がる。


「真実」を詳らかにするために…


なんだか凄いなぁ。


立ち上がろうとする中学生たちを観て、自分に置き換えて考えながら観ていた。


私なら、どうしただろう。


私も「偽善者」の1人だったかもしれない。


最初に雪の中で埋もれている同級生を掘り出した男の子。どこかで見たことあるなぁと…


数日前に「前田・前田」の弟が出てるCMを見て、あの善良そうな兄ちゃんはどうしたんだろうと話してたばかりだった。


そう、兄ちゃんが出てた。あぁ、立派になって(*^^*)


そんなことより、内容はですね。まぁ、そう、「金八先生」の別バージョンって感じかなぁ。あれは先生主導で、こっちは生徒主導。


だから、教育的な視点なんて関係ない。子供達が納得できる結果を求めた闘いだ。


暴力的ないじめをする子供は、家庭でも暴力にさらされている。違うのは、自分がやられる方に回っているということだ。


私の中学、高校時代にも身近に似たような環境にあり、苦しんでいた同級生がいたのかもしれない。


でも、私は身近に目配りをしていなかった。何も気づかなかったのだ。


もっと、本気で人と接していたら、また違ったのかもしれない。


そんなことを思いながら、観ていた。


ワル3人組があろうことか女生徒を殴り、蹴り飛ばす。女の子なのに。このシーンは亀戸のサンストリートで撮影されていた。


あの場所は確かに昼間でもあんまり人がいないよねぇ…などと余計なことまで考えてた。


見慣れた場所が登場するのは要らぬ感想が浮かぶので、よろしくない╮(•́ω•̀)╭


しかし、宮部みゆきさんの小説は江東区墨田区を舞台にしたお話が多いよね。いわゆる下町ね。東野圭吾さんの小説の舞台にもあの界隈がよく登場する。


いろいろお話の舞台に向いてるのかねぇ。


そんなことより内容だよ。うん、内容だ。


ごめん、ホントにごめん。


ドラマで十分じゃん。中学生たちはみんな熱演で、素晴らしいけど、ドラマで十分だ。


今、映画並みに金かけて豪華キャストで、前後編のスペシャル・ドラマってよくやってるでしょ?


話が大きいからね。多くの生徒のバックボーンに迫ってるから、とても、映画としてまとめるのは大変だろうし。


率直な感想で申し訳ないけど(汗)


前篇終了後に後篇の予告編を流した。「後篇」こそ全てって感じで、人の感情が炸裂してるシーンが満載の予告編。


でも、それってどうなの?前篇はあくまで前振りですって言ってるようなもんでしょ?そんなのを金払って観せられる観客の身にもなってみろっ‼って思わない?


金払う程もない駄作って言うのは観た結果だから仕方ない。


でも、最初っから前振りだって分かってて観に行く人いるかねぇ。多分公開時にそんなこと言うわけ無いからねぇ。


邦画の試写会で良い思いした印象があまりない…残念。