今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

薄氷の殺人


観たい、観たいと思ってた映画をやっと観に行けました(*^^*)


ザ・中国って感じで、町も空も家も車も全部が古ぼけた色合い。


大都会じゃない、普通の人が普通に暮らす町で起きた普通じゃない事件。


冬の薄暗い空と呼応するような重い感触で、この事件はどこに向かっているんだろうと…


最初の殺人事件で容疑をかけられた男たちは、いわゆる町のチンピラで、他にもやましいことがある。


だから、どうしても警察の手から逃れたい。冒頭、事件解決に動き出した途端、捜査中の警官と容疑者が撃ち合いの末、死んでしまう。


その責任をとった刑事は、それ以来酒浸りの生活で、クビになって就いた保安課での仕事もまともにこなせない。


そんな彼が、最初の事件から5年後。新たな事件の発生で、独自の捜査を始める。


最初の事件の被害者の妻が勤めるクリーニング店。5年後の事件も彼女と関係のある男が被害者だ。


このあたり、ちょっと分かりにくい。責任とって、辞めたはずの男が警察の捜査に同行したりするところは中国の慣習なのかどうなのか…


そのへんが気になってしまうと多分話が分からなくなってしまうんじゃないかなぁ(((;°▽°))


結局、儚げで、いつも俯き加減でいるクリーニング店の女のまわりでは4人の男が亡くなっていた。


当然、女を問い詰めるが、証拠が無い。そして、女を追求する過程で主人公の元刑事は、その女に惹かれていく。


でも、元刑事はただ溺れていくのではなく、「彼女を助けたい」との思いで、真実を暴いていく。


どよ〜んとした雰囲気の町にぴったりの暗く重いお話だけど、主人公の男は意外にアクティブで、ラストの花火が良いじゃない‼


でも、ちょっと過激な花火で危なすぎ(笑)


田舎町には不釣り合いなちょっと綺麗な女のせいで人生を狂わせてしまった男たち。


彼女が悪いわけではないのだが…


でも、結局原因はこの女なんだなと思ったのは、観覧車の中で主人公に抱きしめられた時に見せた冷たい「目」のせいだ。


なかなか恐い目だった。


なんか、音楽と話の内容とバランス悪いように思ったのは私だけかな?