試写にて観賞。
リーアム・ニーソン主演のアクション映画と言えば「96時間」‼
今回は、正義の味方ではなく、かつてマフィアのボスの元で「殺し屋」として生きてきた男を演じる。
時代は流れ、ボスも第一線を引き、息子に少しずつ仕事を引き継いでいた。それに伴い、主人公も第一線を退き、用心棒のような仕事をいい加減にこなしながら、酒浸りの毎日だ。
ボスに代わり、汚れ仕事を引き受けてきた主人公は、いつしか身近な仲間たちにも銃口を向けざるを得なくなっていった。
そして、彼らのまわりには誰も居なくなった…
身を守るために仲間さえも排除してきたボスのやり方に反発する人々から、主人公は自分だけでなく、家族の命も狙われ始めたのだ。彼は家を出て、家族を捨てることで、家族を守り通した。
それがまだ小さかった息子には理解できなかった。殺し屋として生きるために家族を捨てたのだと思い込んで、自ら父を遠ざけ成長していった。
命を奪った仲間への悔恨、愛する妻と小さな息子を捨てた悔恨。
酒を飲まずにはいられなくなった主人公は、商売道具の拳銃さえ遠ざけて生活するようになっていた。
事件はそんな時に起こった。
どこの世界でも2代目のお坊ちゃんは当たり外れが大きい(汗)
ボスの息子はハズレ。それは当のボスだって分かってるのに、その息子の身に何かあれば全てをかけて守ろうとする。なぁ〜んだ。偉そうなこと言ってもただの親バカじゃん‼
この息子がミスって、取り引き相手を殺したことで、たまたま目撃した主人公の息子が事件に巻き込まれていく。
かつて、苦しめた息子を救うため、主人公は、隠し持っていた拳銃を再び手にして、夜のニューヨークの街を駆け回る。
今晩ひと晩逃げきればという父。彼は、夜が明けるまでに全てのカタをつけるつもりだ。
そんな父の言葉を信じきれない息子。互いに気まずい関係を修復するつもりもない。そんな2人の逃避行。
街の重鎮であるマフィアのボスと繋がっている警察関係者も多い中で、マフィアの組織を一網打尽にしようと真実を追い求める刑事がいた。
主人公は彼に息子を託す。
そして、命をかけて最後の標的に向けて、引き金を引く。
父親の思い、そして無念を知った息子。そこで、ラスト。
予告で言ってる「ニューヨーク中を敵に回す」っていうのはちょっと大げさだけど、アクションにしろ、カーチェイスにしろ、スピード感があった。
確かに「96時間」のイメージが強いけど、映画としては正義の味方でない父親の苦悩も描かれ、私はこっちの方が面白かったかなぁ‼
ずっと父を憎み続けることで、必死に父を自分の人生から排除してきた息子の苦悩も描かれ、ただ守られるだけではない子供の存在もまた違った視点で良かったと思う。
でも、こう子供を守り、家族のために闘うお父さんを演じる映画ばかりが続くのもどうかなぁとは思うけど。
でも、面白いことは面白いので、オッケ〜(*´∀`)ノ