今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

チャップリンからの贈り物


最近、実話ベースが流行り?


本作も実際にあったチャップリンの遺体を「誘拐」した事件に着想して作られたそうだ。


チャップリンの遺族の全面協力も得られ、チャップリンが暮らした家や彼の墓前での撮影が許可され、さらには家族も映画に登場する。


チャップリンの映画が引用されたり、映画の曲が流れたり…


私はチャップリンの映画を全編かっちり見たことはないので、ホントのところはよく分からないんだけど、それっぽいシーンもいくつか。


困窮する生活をなんとか打開するために、チャップリンの遺体を掘り起こし、それを「誘拐」して、身代金を得ようとする主人公2人。


彼らのやり取りが無音で速回しで流れるところなんて、まさにチャップリンの映画だ。


ラストの「Fin」マークが、モノクロでトーキー時代を思わせる。


シャレてるよねぇ。


そういった、映画の装飾部分についてのこだわりは随所に見られるんだけど、いざストーリーとなると…


主人公たちが遺体を誘拐する辺りまでは、正直寝落ちとの闘い(汗)


だから、本編も少しずつ記憶の中から抜け落ちてる。


そこが残念。他の人のレビューを見るに、どうも肝心な「一言」を見逃してるみたいなんだ(汗)


でも、まぁ、とりあえず、シャレてる(汗)


そして、ラスト。


実際の事件とは違うラストらしいが、なんとも暖かい。これは、チャップリンが生きてれば、確かにこんなラストになっただろうなぁと。


遺体を誘拐されたのに、生きてたら…なんて仮定は成り立たないんだけど、そう思わせる物がこの映画にはある。


エンド・クレジットが終わった後に、銅像になっても「誘拐」されるチャップリンが映る。


どこまでも、チャップリンを愛してやまない人々の姿が今も…って、ことかなぁ?


そうそう、公開が1日1回でスタートしたので、初日に行った私は、初めて「ぴあ 映画生活」の初日満足度アンケートに答えましたよ。


劇場の出入口にアンケートのボードを持った女性が数人立っていて、ほぼ全員に声かけてたわ。


まず、初日の初回に行って、そういう人たちを見かけたことがほとんど無かったので、私が観てる劇場がその対象になってないと思ってたんだけど、1回しか上映しない劇場でも、こうして聞いてるのねぇと驚いた。


面白い体験をさせてもらいました。