試写会にて鑑賞。
「クローズ」は個人的に好きな俳優が出演し、原作漫画が好きだったということもあって、小栗くんのシリーズは観たけど、基本的に邦画のバイオレンス系は見ないので、お初という感じ。
大好きな高倉健さんが出てても、こういうタイプの映画は見てなかったから…
韓国映画でいうところの「チング」のような系列かな?
監督の石井隆さんの作品に独特なのかもしれないけど、シーンの繋ぎ方が目を引いたかな。
フェードアウトしていくスクリーンとまだ余韻の残る物語。ところが、次のシーンはそれらを完全にぶった斬る形で繋がっていく。
場面転換のたびを「?」って思いながら観た。
そして、お話は…
強い雨の降る病院前の駐車場から始まる。
5年前の抗争で父親を亡くした息子が2人。父親が命を落としたその場所に花を手向ける彼ら。父親の名誉の回復と復讐を誓う2人だが…
そこから、2人の息子の風貌がほとんど変わらない状態のまま、時間は抗争から19年後に…
桐谷健太くん、東出昌大くん、その母親役の井上晴美さんが19年という歳月をまるで感じさせないところがちょっとね。すんなり物語に入っていかれない。
それ以外は、まぁ、無軌道な若者の暴走復讐劇だと思えば、十分楽しめるのかも。
ただ、まぁバイオレンス苦手な人はパスした方が…
出演者ファンが観るというより、こういうジャンルが好きな人が観るという映画。
東出くんファンの女性が知らずに観に行っちゃって唖然とする…というパターンは、韓国映画でよく見かけるパターン。
韓国映画は、たとえアイドルだろうと映画のストーリーの中では、ヒットマンにもなるし、抗争にも参加する。そして、無惨に死んだりする。
女性アイドルがどんな役だろうと未だ注目される役で売り出されるのを見る邦画にあって、男優はその辺をクリアしつつあるんだなぁと。
その他…
土屋アンナさんの存在感は凄い。まわりの若い俳優さんを喰っている‼
竹中直人さんの「探偵」は怪しくて、あの映画を思い出した。あぁ〜タイトルが思い出せなぁ〜い(><)「〇〇(銀河鉄道じゃないよ…笑)の夜」
そして、なんと言っても根津甚八さん‼
終映後のアンケートで出演者に好きな俳優はいるかという問いに「根津甚八」と書いてしまったもんね‼
なぜ根津甚八が登場するかと言えば、この「GONIN」はホントに20年前に作られた映画の続編だから…
前作を観てない人は、観なくても話は分かるように作られてるけど、当然見てから、本作に臨まれた方がよりリアルかもしれない。