今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

韓国ドラマ「家族なのにどうして 〜ボクらの恋日記〜」


WOWOWの朝のホームドラマ放送枠。完全に今回もハマってしまった。


連休中には録画までして、ちゃんと順番通りにしっかり視聴。


この度は、ホームドラマに有りがちな恨みつらみは少なくて、家族間の揉め事に終始してた。


早くに妻を亡くしたお父さん。同じように伴侶を亡くした妹に家事を助けてもらいながら、男手一つで3人の子を育てた。


生まれた時から母を知らない末っ子の甘えぶりは特に酷く、悪い仲間との繋がりも金と苦労を注ぎ込み、やっと落ち着いたところだ。


じゃあ、上の2人はどうかと言えば、それぞれ自分1人で大きくなったかのような態度と口ぶり。


父親の苦労を顧みない子供たち。そんな子供たちに心を痛めながらも、もうかける言葉も見失ってしまった父親。


家族の間に吹くすきま風。


その風に呼応するように、父親の妹の娘が借金を抱えて転がり込み、末っ子の婚約者だと言う田舎娘が訪ねてくる。


こうして、チャ家に波風が立ち始めた時、父親の心にも大きな波風が発生するのだ。


転んだ拍子に痛めた腰の検査で思わぬ病気が発見される。


そして、父親は懇意になった弁護士にとんでもない依頼をする。


「親不孝訴訟」


前代未聞の訴訟に判事は心を動かされ、審理が始まる。親が子を訴えるなど、子供の立場からすればなんともみっともない。ところが、判事が尋ねることに子供たちはまともに答えられない。


世間で注目されるようになったこの裁判を通して、父は何を求めたのか。判事にもそれが分かったんだろうなぁ。


裁判での和解条件をクリアしていくなかで、少しずつ父親の気持ちに思いを寄せていくようになる子供たち。


そして、父が裁判を起こしたきっかけを知り、父の気持ちを考えるようになる。相手の立場になって考えてみること。それは簡単に出来そうで、そうでもないのだ。


こうして、父親の思いは自分の子供たちはもちろんのこと、妹の家族、子供たちの結婚相手の家族をも巻き込んで、大きな「家族」の中にしっかりと染み込んでいく。


家族の大切さ、その存在のありがたさなどあらためて感じさせてくれる。


50話を超えるお話。前半は子供たちを取り巻く環境や日々のドタバタが描かれ、それぞれの人となりが分かってくる。


そして、父親の病気が発覚する後半はガラリとお話の様相が変わり、みんなが相手のことを思いやる家族の基本に立ち返る。


最後の何話かはもう涙、涙で、朝からドッと疲れて何日も棒にふるところだった(汗)


ベテラン俳優さんはもちろん、主演をはるような人たちが結集してのドラマだけに泣かされるとこはもうとことん泣かされ、参った。


ただ、難点を1つ言えば、日本での放送にあたって付けられたと思われる副題「ボクらの恋日記」は、最初こそ末っ子の恋の顛末が描かれていたけど、その後はそればかりじゃなかったし、そればかりじゃない方が多かったし、ってことを考えればいらなかったね。むしろ、付いてると違う方向のホームドラマをイメージしちゃうし。


末っ子がK-POPの子だったのが、この副題に繋がったのか?恋敵もイケメン俳優グループの子だったし。末っ子君の彼はドラマの出演も多いし、私なんかK-POPの人としてより、若手俳優と考えてたから、副題はいらないなぁ。


そして、最後に締めますと、あまりにも涙をそそられ過ぎて、しばらく韓国ホームドラマは止めとこうかと思うくらいのどハマり具合でした。