今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

クリード チャンプを継ぐ男


新年最初の鑑賞は年末に試写で観た「消えた声が、その名を呼ぶ」とロッキーの新作「クリード チャンプを継ぐ男」のハシゴ(o^^o)


「消えた声が…」は既に試写後に感想をアップしてるので、今回は「クリード」だけ。


事前情報はあまり耳に入れてなかったけど、ロッキー役のシルベスタ・スタローンがとても良いというのだけは聞いていた。


既にリングを去ったロッキーが再びジムに姿を見せるようになるまでの過程が丁寧に描かれていて、この度、初めて映画「ロッキー」に触れた私にもよく分かるように出来ている。


クリードの名を継ぐ若者がまだ小さな頃、施設での荒れた生活から救い出してくれたのは、死んだ父親の妻。


少年の母親は父とは愛人関係にあり、父のことも伝えず、世を去ったらしい。


夫の遺児を自分の息子として育てた母の期待に答えるべく、少年は立派に成長するのだが、父と良く似た顔を持つ彼は父と同じ道を進む決意を固める。


父と同じようにボクシングに命を奪われてしまうのではないかと反対する母を残し、彼は父親の親友ロッキーの元を訪ねる。


彼の熱意にうたれ、再びボクシングに触れることになるロッキー。辛い練習も愛する女性に支えられ、ロッキーや街の仲間に支えられ、彼は大きくなっていく。


彼女との関係がぎくしゃくしたり、ロッキーが病気になったり、チャンピオンから話題作りのために試合相手に指名されたり…


いろんな紆余曲折あって、彼は「クリード」という父の名を継いでリングに立つ。


試合当日、控室に届けられた「CREED」の文字の入ったトランクス。父と同じ道は行くなと最後まで反対していた母が用意してくれた物だ。母の深い愛。


これまでの「ロッキー」を見てなくても十分楽しめる。過去のシーンはロッキーの営むレストランに飾られた写真が話題に上ることで、ある程度その成り行きが分かるように作られていて、脚本がよく出来てると思った。


試合のシーンは、まるで自分がリングたっているかのようで、凄い臨場感。


「フルートベール駅」の監督の作品。この監督さん、凄い。よく練られた作品だ。そして、「ロッキー」の新出発を彼の才能に賭けたスタローンの才覚に拍手。


続編もありそうなラスト。これまでのシリーズの牽引者ロッキーの重ねてきた年月を物語の中で大切な要素としてるとこも気に入った。


スタローンは年とともに味のある俳優さんになっていて、ただのアクション俳優じゃないんだな。「クラウド」が分からないロッキーが空を見上げるとこなんか、普通のおじさん(笑)


新年早々、満足度の高い映画が観られて良かった。


感動してしまった。+.゚.( °∀°)゚+.゚。