今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ブラック・スキャンダル


試写にて鑑賞。会場は初めて行ったイイノホール。新橋から結構歩いたけど、とっても綺麗でロビーの壁一面ガラス窓で夜景も楽しめる感じなのだ。


キビキビとしたスタッフの案内が気持ち良く、なにしろトイレがまた綺麗(*´∀`)♪


試写会だって、こんな気分の良いホールで見たいよねぇ(*´ー`*)


予告で観たジョニー・デップの風貌が印象的だったので、覚えていた「ブラックス・キャンダル」


南ボストンを舞台とした警察と犯罪組織との癒着に材を取ったお話。実話だそうで、エンド・クレジットに映し出されたのは警察側から出た本人達映像らしい…


南ボストンって、アイルランド系の移民の街のようだ。時代はちょうどIRAが活発に活動し、世界的にニュースになっていた頃。


同じ魂を分かつものとして、犯罪で稼いだ金を供与し、最新の武器を揃えさせていた。しかし、警察側の懐柔に口を割った仲間が彼らの船の実態を密告したことで、それまでの犯罪帝国の足元が崩れだし、関係者が一挙に逮捕される。


収束はあっさりしたものだが、ただのチンピラと目されていた男が、街を二分するイタリア・マフィア壊滅に乗り出した警察に情報提供するという密約を結んだことで、のし上がっていく過程を描いている。


昔、荒れた街で子供時代を共に生き抜いた男がFBIの捜査官となって、街に戻ってきたところから物語は始まり、彼が幼なじみである地元の犯罪組織のリーダーを情報提供者とすることで警察の庇護の元に置き、最大の目的であるイタリア・マフィアを一網打尽にする。


そこまでは良かったが、警察の影に隠れて、証拠を残さず、殺人を始めとする多くの犯罪を重ねていく中で、癒着が疑われ始める。


荒んだ子供時代を過ごしたと言いつつ、組織のリーダーの弟は上院議員になったりしていて、アメリカって凄いなと思った。成り上がれる時代だったのかも。


多くの犯罪を重ねてはいたが、目を背けるような残虐なシーンは、まぁわりとソフトに描かれていた。


実話の持つ重みも感じる淡々とした描き方で見応えもあった。逮捕シーンなど妙に盛り上げたりしてなくて、その点も好印象。


ただ、まぁ観る人を選ぶ映画と言えるかな。内容的にも誰にでも受け入れられる映画ではない。ジョニー・デップが冷酷非情な主人公を演じてるので、それがまた面白いとは思うが…