今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

64 -ロクヨン- 前編


国際フォーラムでの完成披露試写会にて鑑賞。終映後には、チラシに登場する主要キャスト15名の俳優と原作者の横山秀夫さん、監督の瀬々敬久さんが登壇。


本編の感想云々より、大作映画の試写会は違うなぁ~~~という印象が一番強かった試写会。


国際フォーラムはランダムに座席指定券を渡されるので、かなり最悪に近い座席での鑑賞だったけど、まぁ大好きな横山秀夫作品の映画だし、とりあえず前編を観ました。


舞台挨拶も原作者の横山秀夫さんのお話を聞くために残ったんだけど、映画の完成披露試写会って俳優メインらしく、最後の方にチラッとご挨拶されただけで終わってしまい、残念。


司会から残れって何度も言われたのに舞台挨拶前に帰る人、結構いたけど、正しい判断だったような…


終了の司会挨拶の前に、普段はしないビルの階段を一気に駆け降りて会場を出たので、なんとか混雑を回避出来たけど、なにしろ最上階に近い席だったから、階段が長い長い(;>_<;)


有楽町駅に着いた時は一仕事終えた感じ(•́ε•̀;ก)💦本編より何より、会場への印象がねぇ。こういうの結構本編への印象に影響するよ。


ってことで、本編…


まず最初にNHKピエール瀧さん主演のドラマ版を見ており、最初は取っつきにくかったんだけど、ピエール瀧さんが俳優ってどうもピンとこなくて(汗)、でも、改めて見たら凄く良かったんだよね。


映画化されると聞いて思い出したのは、同じ横山秀夫作品の「クライマーズ・ハイ」。これは「64」映画版で主演の佐藤浩市さんがNHKのドラマ版の主人公、そして、映画版は堤真一さんだったと思う。


そして、圧倒的にドラマ版の完成度に軍配。あくまで私の個人的見解だけど、映画は独自性を出すためなのか、ちょっと違う印象になってた。


その記憶があって、最初から「どうなんだろ」って。


そして鑑賞後思ったのは、やっぱり…


ドラマ版はじっくりと描ける利点がある。その点、映画は限られた尺で語らなければならないので、独自の視点になる。確かに大作にありがちな派手なパワーアップこそ無くて、地味ながらしっかりと原作世界を描こうとした雰囲気は伝わってくるんだけど…


主要キャストがみんな主演出来る俳優さんばかりで、これは絶対ヒットするよなぁと思う。よくぞ、このキャストを一同に集めたなと。その話題性だけで人は関心を持つだろうし、あんまりよく知らない私でさえ、初めて見る俳優さんは1人だけだった。


前後編合わせて観て初めていろんな伏線に気づく形なんだろうか。


最近、前後編の映画多いけど、「沈まぬ太陽」みたいにインターミッション入れて3時間ちょいで仕上げてもらった方が、観る方としては楽しめるんじゃないかなぁ。


前編は前振りみたいな感じで、導入部を語って終わってしまうと、肩透かしを喰らったようで、観る方は必ずしも次が気になる人ばかりじゃないから、そこで「終わり」になってしまう。


観るなら、一気に観たかったなぁ。


そうそう、1つ強く印象に残ったことが…


記者クラブを代表する形で登場する東洋新聞の秋川を演じるのは瑛太さん。ドラマ版はこの役を実弟永山絢斗さんが演じてた。多分本人たちのアプローチは違うんだろうけど、立ち姿とかちょっとした動きとかよく似てた。同じ役なんだから、仕方ないってことなのか。やっぱり兄弟なんだなぁと思う反面、どうなんだろって。


本編以外にも面白いことが。


開映前にTBSのアナウンサーが登場し、終映後の舞台挨拶の説明をした。本編が良かったら、スタンディング・オベーションをというお願いがあった。


前の席のおばさん、「これはヤラセ?」って言ってたのに終映後、一番に立ってたのは笑えた。


涙してる人とか、落っこちそうになるほど身を乗り出して拍手してる人とか…


隣の人が途中からボロボロ泣き出したのには驚いた( ̄▽ ̄;)私も涙腺決壊は多いほうだけど、今回にかぎってはどこが泣きポイントなのか全く分からなかった。


つまり、あんまり感情移入できるポイントが無かったということ、あくまでも私には。


横山秀夫さんの小説が好きだし、凄く期待してたので、期待過剰って感じでちょっと残念。それは後編に。


でも、もう1度原作は読み直そうと思った。


登壇者の中から「瀬々監督と佐藤浩市さんだから」という発言があった。私、瀬々監督って知らなくて、家に帰ってから過去作チェックしてみたんだけど、劇場はおろかDVDやテレビでも1つも見たことがなかった(•́ε•̀;ก)💦


申し訳ありませんm(_ _)m