イ・ビョンホンssi主演です。韓国映画での主演は4年ぶりだと聞いたが、ホントかな?
しかも、共演にチョ・スンウssiですよ。「マラソン」良かったもんねぇ。
こんな端正なお顔立ちの2人がワイルドで真っ黒な悪の世界に殴り込み。っていうか、もろ韓流ノワールの王道的な映画です。
本国では、R15ながら大ヒットだそうです。
大韓航空の令嬢事件が記憶に新しい韓国の映画好きの皆さんは、財閥などの持てる者と持たざる者との対決を描くこの映画に溜飲を下げたのではないか?
実際の韓国社会の闇の部分に切り込んだ本作。最後は巨悪に結局全てを持っていかれてしまう作品も多い中、これはちゃんと夢と希望を持った締め括り。満足度高いです。
途中、バイオレンス系の描写はさすが韓国映画で、R15+の指定なので、容赦ありませんが、ストーリー的には面白く、納得の映画です。
やられたらやり返すだけの復讐劇でなく、いったい誰が信じられるのかという駆け引きの連続…登場人物があまり多くないので、その辺も十分に理解しながら観られる。
ただ、駆け引きの部分がわりと丹念に描かれるので、そこがちょっと間延びしちゃったように感じてしまう。
それほどに展開が速いストーリーなので、人間同士のやり取りには時間を割いたのかな。
昨年、「ベテラン」を観た時も思ったけど、本作も日本じゃ絶対作れないよね。
とりあえず、ゴロツキ野郎を演じても絵になるビョンホンssiの演技力に恐れ入ります(•́ε•̀;ก)💦ホント、何やっても上手い。
そして、悪の側の人間として登場するイ・ギョンヨンssi。ステキなおじ様で、そのまんまステキな役もお似合いだけど、裏で暗躍するゲスなおっさんをやらせたらホントに上手い。
日本でいうと三浦友和さんのような…三浦さんも良いお父さん役の一方でなかなかアコギな役も見事に演じてらっしゃる。
こういうベテランがビシッと脇を締めて、映画の質を高めている。
ちょっと血を見るので、その場面は覚悟していただくとして、面白い映画です‼