今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

韓国ドラマ「キルミー・ヒールミー」(後半)


後半と言っても、厳密に全体の半分と言うワケではありません(汗)


単に1回では書ききれなくなったので、後半です(汗)


人知れず多重人格に悩む韓国財閥スンジン・グループの御曹司チャ・ドヒョン。ひょんなことからかつて留学先のアメリカで主治医だった精神科医の教え子と知り合い、秘密の主治医として雇うことになる。


24時間体制でドヒョンの主治医となった研修医のオ・リジンは、ドヒョンの辛い境遇を知り、彼を献身的に支え、2人は恋に落ちる。


そして、子供の頃に忘れた記憶を辿り、2人で乗り越えていこうと誓いあった直後、事態は大きく動いていく。


記憶のほとんどを思い出したドヒョンは自分の記憶違いに気づく。自分が虐待された記憶だと信じていたものが、実はリジンの記憶だったと。それをすっかり思い出した時、リジンがどれほど苦しむか…


ドヒョンは、リジンこそ愛され、幸せに生きるべき人だとの思いから、彼女を突き放す。


さぁ、ここから後半(ง •̀_•́)ง


多くの好奇の目に晒された財閥御曹司としてのドヒョンの生活。誰も心を許せない一族の中で、彼は自分の記憶を辿りながら、21年前に何があったのかを調べ始める。


ドヒョンの方からリジンを突き放してほしいと涙ながらに訴えた兄のリオンにドヒョンは最後に1つだけ頼み事をする。


他人格に振り回され、その尻拭いに奔走するドヒョンを心配し、泣きながら待っていたリジン。誰も触れようとしなかったドヒョンの暗く冷たい世界に初めて自ら足を踏み入れてくれたリジン。


彼女に笑顔を取り戻してほしいと先送りになっていた雪見列車に乗る日帰り旅行に出かける。


彼女の笑顔の思い出を作り、別れを告げたドヒョン。背中を見せる自信があるなら、先に行けと言われたドヒョン。旅先の砂浜からとぼとぼと立ち去る彼の背中は悲しかった。


ドヒョンからリジンを1人に出来ないからと迎えを頼まれたリオンは、リジンが辛くなるものを見そうになったら目隠しをという願いを聞き入れて、砂浜でしゃがみこむリジンに毛布を被せる。良い兄じゃ‼


こうして、2人はそれまでの主治医と患者という関係を解消し、出会う前の世界に戻っていく。


彼ら2人の関係と並行して描かれるドヒョンの財閥内での立場も大きく変わっていく。


他人格の登場で、会社内でいつもと違う行動をとった事が目に留まり、スンジン・グループ会長にドヒョンの病気がバレてしまう。


会長にしてみたら、味方のいない四面楚歌のスンジン・グループ内にあって、今以上に汚点となるものを排除しなければならない。多重人格という病を抱えたドヒョンの存在は自分にも会社にもマイナスでしかない。


ドヒョンは会社を逐われる。会長は治療のために1日も早く渡米させる気らしいが、ドヒョンは怯まない。リジンがなぜ地下室に監禁されたのか、彼の心が壊れた原因は何なのか。真実を暴くために韓国に残る決意をする。


自分なりの調査と自分の記憶を元に21年前の真実に近づきつつあったドヒョンに、会長は会社に戻るようにと命令する。株主総会を控え、不利な状況を打開するため総会の準備委員長を彼に任せるためだ。


会長に従おうとしないドヒョンに21年前のドヒョンの父親の会長就任式の日に起きた火事について、会長しか知らないという真実をチラつかされ、ドヒョンは父の入院する病院へ出向く。


ドヒョンとリジンの不幸は、元々がドヒョンの父とリジンの実母との関係が発端だ。


愛する人がいたにもかかわらず、家庭の事情でドヒョン父に嫁いだリジン実母ミン・ソヨン。彼女は優秀な人材で、窮屈な財閥社会で自由を求めていたドヒョン父ジュンピョより企業人としても優秀だった。


実の息子より企業人として優秀なその嫁を重用する会長への反発や妻への嫉みがジュンピョの心を歪ませてしまう。


妻が居ながら、出奔し、愛人とその間に生まれた息子と暮らす道を選んだドヒョン父。就学期が近づき、ドヒョンの無戸籍が問題になり、実家の門を叩く。


ジュンピョとドヒョンが舞い戻ったチャ家には、ジュンピョ出奔後にアメリカにいる愛する人の元に身を寄せていたソヨンとその娘がいた。


スンジン・グループの危機に後継を委ねられる人材がおらず、会長はアメリカまでソヨンを迎えに行ったのだ。既に病気で他界した恋人の子を異国で育てるソヨンの苦境を見て、援助する代わりに会社に戻るよう説得する。


会長に届出を委ねた離婚届は未だ提出されておらず、その籍にリジンを実子として迎え入れるとの条件に娘の将来を考えた母親の計算があった。


こうして、リジンはジュンピョとソヨンの子としてチャ家の子供になった。当時のリジンの名はチャ・ドヒョン‼


会長就任式の火事のどさくさに紛れて行方不明になったドヒョンの戸籍の性を変更し、当時ジュニョンと呼ばれていたジュンピョと愛人の間に生まれた少年がドヒョンになった。


え~~~っ( ̄▽ ̄;)こんなのありかいっ‼


複雑に絡んだ糸が解けてみると、根っこはなんと悲しい大人の都合。そこで無力な2人の小さな子供が心を痛め、苦しんでいるのに誰も手を差し伸べることをしない。傍観者になって、自分の身ばかり守る大人たち。


重い枷を背負い続けたドヒョン。自分がリジンの名前を奪った事実、閉じ込められた地下室からリジンを救い出そうと火を放った事実。そして、心の痛みに耐えられなくなったドヒョンを救った他人格たち。


全てが明らかになった時、ドヒョンはリジンと離れて生きることの本当の悲しみを理解する。たとえ、心の痛みが伴うといえども、2人で乗り越えることの方がどれほど大切か。


2人の記憶が舞い戻り、記憶のパズルが次々と本来の絵を描き始めた時、ドヒョンの他人格たちが別れの挨拶にやってくる。


さらに21年間意識不明だったジュンピョが目を覚まし、21年前の様々な出来事の真実が明らかになっていく。そして、ドヒョンは無事に株主総会を開催できたらしく、治療と称してスンジンの第一線から身を引く。


彼の居場所は暖かく新鮮な毎日を過ごせる場所。記憶を失ったリジンが、辛く悲しい過去をすっかり忘れて、その後の人生を明るく楽しく歩むことができた場所。オ家の醸造所であり、リジンの実家に身を寄せる。


たとえ1人では怖くても2人で手を取り合えば、進んでいける。






ザッと思い出し、思い出し書いてきました。とにかく、全編泣けるドラマ。主人公のドヒョンとリジンは運命の出会いを重ね、これでもかというほど辛い子供時代を乗り越えていきます。


チソン君は確かにイケメンです。カッコいいですが、それよりなにより凄い演技派だったと知りました。七変化を見事に演じてました。


1番驚いたのは最終盤に登場したクマのぬいぐるみナナを抱く7歳のドヒョンとして現れた時。別カットで7歳のドヒョン役の子役ちゃんに交代するけど、上目遣いの目の表情などまんま子供‼


凄い‼ドヒョンとセギなんて、全く別人。凄い、ホントに凄い。


相手役のジョンウムちゃんはリジンのような一生懸命な役がピッタリd('∀'*)


これはハマります。来月にはBS11での放送が始まるそうです。レンタルと同じ25話版(カットはあると思います…前後の繋ぎでアレって思うことがあったから…)で放送されるのか、またはオリジナルと同じ20話でカットしまくり放送になるか、ホントは極力オリジナルで見たいけどねぇ~~~。


あぁ、良いドラマでしたd('∀'*)


泣けるドラマだけど、笑えるポイントも満載。その両者のバランスが素晴らしい。脚本が良いのでしょう。オススメ作品です。