「キルミー・ヒールミー」を見終わって、チソンssiドラマを家で録画してたよなぁと記憶を辿り、見つけ出したディスク。
放送当時なぜ見なかったのかと言えば、全32話で長くて、吹替え版だったから。
大好きな俳優さんのチョン・ジョンミョンssi主演の「チャクペ」を見た時に思ったんだけど、話数の多い歴史物はどこかやっつけ仕事っぽい部分が透けて見える時があって、上手く乗っていかないとシラケちゃう(汗)
だから、あんまり歴史物は見ないのだ。出来れば、ミニ・シリーズ(16~20話)くらいの尺でお願いしたいけど、日本でも大河ドラマはムダに長いもんね。
それに吹替えはイメージが違っちゃうしね。
そういうワケで最初からあんまり期待してなかったのが、まぁ良かったのか。とりあえず、完走d('∀'*)
臙脂色の王様の着物が印象的な朝鮮王朝よりもずっとず〜っと昔の物語。伽耶国建国までの歴史と初代伽耶王となったスロの物語。最終回で享年158歳とか言ってましたので、これはめっちゃファンタジーなんです。
製鉄技術を持つスロがその技術を武器に民の信頼を得ていく様は、まぁよくある時代劇パターン。
スロ役はチソンssi。そして、ユ・オソンさんが「信義」の時と同じような役でご登場(笑)「信義」の方が後だろうから、こういう役どころが多い俳優さんなのかな?
スロをめぐる女性として、後に伽耶国と敵対するサロ国(もうはっきり覚えてない…笑)の王女で、密偵としてスロのいる場所にやってくるアヒョ(カン・ビョルちゃん)と天竺から交易船に乗り、父親の商団に付いてやってくるファンオク(ソ・ジヘちゃん)。
密偵としてスロたちとは敵対する側なのに、自分の感情を抑えられなくて、スロに惹かれていくアヒョがなんだか中途半端で役として薄っぺらい。演じてるカン・ビョルちゃんもそこまで深く表現できてないので、なんだかなぁ。
そこへ行くとファンオク役のソ・ジヘちゃんは凛とした佇まいが役と相まって、彼女の登場は恋愛とは別の同志的な繋がりを表現してて良かったな。薄っぺらい印象のスロとアヒョの恋愛模様とは違って…
建国の物語の中で、やっぱり恋愛シーンはなんだか半端になる。男ばかりの絵の中で華としての女優さんの登場なのだろうが、建国の歴史の中では浮かれた恋愛模様は逆効果でつまらなくなってしまう。
その点、商団の経験からスロたちには出来ない商いの分野で力を発揮し、建国に向かうスロたちをサポートするファンオクのような立場の女性なら見てる方もまだ消化できる。
ところが、最終盤で共に歩むことを決意したスロとファンオクの関係に横槍が入る。
その辺りもテレビ用のめちゃくちゃカット版で見たせいか繋ぎが「あれっ」ってところもいっぱいあったので、そうじゃないのを見れば違った印象になったのかも…
故郷の天竺へ結婚の報告に旅立ったファンオクが帰国予定を1ヶ月過ぎても戻らない。ファンオクが戻り、婚礼を挙げて王位に就くと決めていたスロにとって、彼女の不在は大きな足枷となる。
なんやかんやと意見具申する昔からの部族長たち。王就任が遅れれば、民心も離れるかのようにスロに決断を迫る。
戻らないファンオクを海を望む崖からただひたすら待ち続けるスロに王としての資質を疑問視する声があがり、先に進まない建国の歩みに有力者の娘を嫁に迎え、王位に就くように圧力をかける有力者たち。
これが当時のルールなのね。女はいくらでも替えが効くと。これは女性として許せないよね。
そして、いよいよ自らの進むべき道を決めたスロは言う。初代王妃としてファンオクさんの場所を空けておき、王位に就くと。
きゃ〜、カッコい~~~ぃ*(^o^)/*
ただの普通の恋愛でなく、ずっと同志として建国に力を尽くしてきたファンオクを特に大切にしてきたスロがきっちり筋を通した場面は多分このドラマの中で私的にはクライマックス(汗)
そして、彼の祈りは通じて、赤い帆を掲げた船が港に姿を見せる。
婚礼後もファンオクは商売に励む。一時はファンオクの後釜を狙った有力者の娘は、王妃なのにまだ金を稼ぐのかとその真意を疑うのだが、まだ国には明日食べる物も無い貧しい人々がおり、さらに国の充実を図るためには金はいくらあっても良いのだと毅然と言い放つ。
女性ながら大きな視野に立って、建国を担う王を全力でサポートする王妃。なんだかチープな建国物語の中で、ファンオクの描き方だけは良かったな。
チソン君はイケメンですから、何をやってもカッコいいです。でも、序盤のやりたい放題の不良小僧時代はダレちゃって(汗)
子役君が結構長いこと登場するので、歴史物は我慢が必要かも(笑)
いろいろ消化不良のとこも多いのだけど、今更レンタルしてまで見直そうとは思えない程度のお話でした。ごめんなさい(汗)