今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に


夏の終わり。あと3日で、大学では新しい1年が始まる。新入生を迎える大学のある独特の空気を捉えた映画。


高校時代の野球の成績が認められ、奨学生となった新1年生が大好きなレコードと身の回りの荷物を持って寮にやって来るところから始まる。


大学構内の寮は規律が厳しく手狭なため、大学の運動部で唯一強豪校と認められている野球部には特別な一軒家が与えられている。


2軒の家に16人の部員が共同生活を送る。アメリカらしい風景なのだろう。


日本の学生は自宅通学も多し、みんなが寮生活って馴染みがない。


たった3日の最後の休日。新年度迎える前に学生たちはパーティに明け暮れる。まるで、それが大切な務めでもあるかのようにあっちでも、こっちでも…


普段、厳しい戦いに身を置く野球部の学生もこの時ばかりは普通の学生たちと何ら変わりがない。酒を浴びるほど飲み、女の子を追いかけ回す。


とにかく、1日目め2日目も3日目もただただ飲んで騒いでの繰り返し。


4日目には学校も始まるし、そうすれば平日はひたすら野球の練習だ。


それまでの息抜きなのか、過酷な練習に耐えるためなのか。楽しめる限り楽しむ。ケンカをすれば、チームとして助けに行く。野球部の仲間だから。


律儀なんだか、ハチャメチャなんだか分からない彼らの日常。


バックに流れる音楽が懐かしい。監督の若い頃に流行った曲なのか。ブロンディとか、私も聞いた。


あの時代、80年代ってことなのかな。映像はどこかセピア色の加工がしてあって、色合いをぼかしてる。


真っ黄色のキャップが少し柔らかい黄色になってる。最初、自分の目がおかしいのかと思った。


かの懐かしき時代を色合いをセピア・カラーで加工することで観る者の郷愁を誘ってるのかな?


でも、学生たちはハジケてるけど(笑)


そんな彼らも新学年が始まる直前の自主トレ(あくまで、強制参加の…)では見違えるような姿を見せる。みんな、将来野球で生きていこうと考えているほどだから、当たり前なんだけど、このメリハリの付け方が凄い。


野球部だなんて微塵も感じさせなかった彼らが150キロ超えのスピード・ボールを投げ、それを打ち返してフェンス越えをする。


有り余ったパワーを野球だけじゃ飽き足らず、酒や女の子に注いでたのかと。だから、普段は野球漬けなのね(笑)


とにもかくにもハチャメチャな3日間に笑わせてもらえる。ただただ大騒ぎの3日間。これからどこに向かうのかも分からないほどのハジケっぷり。


でも、明日からはひたすら野球で体を酷使するだろう。授業は貴重なお昼寝タイムだ(汗)


ドタバタ映画が苦手な人にはちょっと苦しいかな。笑い飛ばして、「あぁ、面白かった」とリフレッシュ出来る人には最高の映画かも。


ただ、今の日本の妙にスッとした線の細い学生やオタク文化に邁進するこだわりの学生たちの印象からスクリーンに目を転じるとずいぶん老けたおっさん達ばかりな気がする。


とても、大学生には見えないなぁ(笑)まぁ、日本人は外国の人から見ると幼く見えるらしいから、その違いかと思いたいけど(汗)