今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

迎賓館に行ってみた!!





皇居の通り抜けが実施されたり、迎賓館の見学が実施されたり、これまで一般には公開されてこなかった皇室や国の施設が新たに注目スポットの仲間入り。


皇居は実施日も限定されていて、まだチャレンジ出来てないけれど、迎賓館については先着順で見学予約が可能なので、手配してみました。


指定された一般公開日の中から、希望の日を選び申し込み。公開スケジュールの1番最後の週末に申し込んだら、まだ間に合ったらしく、「当選メール」が届いた。


当日をワクワクしながら待ってたら、なんと急遽「公開中止」のメールがΣ(゚д゚lll)


外国の賓客を迎えることになったので、当選日は公開できないとのこと(T ^ T)


でも、その後公開が再開されたら、指定の1ヶ月間のうちいつでも希望する日に入館出来る予約証が添付されたメールが届いた。


そのメールが使えるのは1日だけだけど、優先的に入場できるのだから、ある意味ラッキー。でも、1ヶ月も猶予期間があると「来週でもいぃかぁ」とかなんとか言って、なかなか…


で、猶予期間の最後の週末に行ってきましたよ(*^-゚)v


夏休み期間から予約表の無い人も当日並べば入場できることになったのは知ってたけど、四谷駅の赤坂口を出てびっくり。


物凄い人の波。戻ってくる人より向かう人で、いつもはスカスカの迎賓館前の歩道が身動き出来ないほど(・_・;)


そして、前庭前のあのベルサイユ宮殿のような白い門の前はズラーッと人が並んでる!!


前庭の門の正面は端から端まで人の列で埋め尽くされている。


え〜〜〜ッ(´◉ω◉)この列に並ぶのか?といきなり心が折れそうになった時、大量投入された警備員さんの1人が、私がスマホを手にしてるのに気づいてくれた。


「事前予約されてる方ですか?」と声をかけてくれたので、正規の日にち指定では無い予約だけど大丈夫なのかと聞いてみた。


この期間はホームページでも急な中止と開催が繰り返されているのを確認してあったけど、猶予期間のある日にち指定では無い予約も「事前予約」扱いだと教えてくれた。


安堵、安堵(^▽^;)


とにかく、警備の人が多い。スタッフも多数。迎賓館の価値を知る…


信濃町方向の西門へ向かい敷地内に入場。そこからすんなり手荷物検査かと思ったら、そこからが大変。ズラーッとまた行列。


行列の先には空港みたいな金属探知機のゲート。行列もクネクネとポールで仕切られたところを並ぶディズニー方式(汗)


手荷物検査の手前で、迎賓館見学パンフレットを貰う。1人、1部限定!!


相方が見たらしいんだけど、ポールに張られたテープをくぐり抜けて(くぐり抜け禁止とあちこちに明記されている!!)、パンフレット置き場に近づいたばあさんが登場。お土産気分でパンフをもう少し貰おうと思ったんだろうね。


ところが、ばあさんが置き場に近づくと女性スタッフが物凄い勢いで走ってきて、「1人1部だけです」とばあさんを一喝したそうだ。


その後も列を乱したことや既に渡してあるパンフ以外はダメだと厳重に注意をされていたらしい。


その辺の珍しいもので見に来た軽いノリのばあさんにしてみれば、大勢の人の前で若い女性スタッフに厳しく注意されるなんて屈辱的だったろうね。でも、それだけ貴重な物を見られるんだなぁと実感もしたかしら?


金属探知機による検査が終わると入館料の支払い。そこにチェックするゲートなど無いから、チケット(昔の切符サイズのもの)を買わずに入場してしまう人がいるらしい。でも、建物前でもう1度チケットをしっかり見せないと絶対に入れないから、ここを素通りするとかなりロス。


相方みたいに、「メールで予約」ってまるで映画館の予約と同じだから、完全に支払い済みだと思ってる人もいる。急な中止とかあるんだから「そんなワケあるかい(怒)」と思うけど…(−−;)


結局、西門入場から手荷物検査エリアを抜け、建物の敷地への門に入るまでゆうに30分はかかった。これでも、予約があったので、すんなり入れた方だと思うけど…


そして、切符サイズのチケットを提示して迎賓館に入場。前庭の門から臨む正面入口ではなく、横ちょの小さい玄関。そこが入口も出口も兼ねてるので、出入りの不審者チェックに余念が無い。1人1人丹念にチケットの確認があるし、私は折りたためない日傘を持ってたんだけど、入館時に鍵付きの傘立てに預けるよう指示される。「出口も一緒ですから、安心してください」と警備員さんに言われる。


「入口に置いたら、帰りに戻らなきゃいけないじゃん」って顔してたんだろうなぁ、私(^▽^;)とにかく、警備の人もスタッフも注意する時や案内する時の態度が一貫していて、分かりやすく毅然としている。ダメなものはダメ。そして、困っている様子の人にはその不安を取り除けるよう丁寧に声をかける。


やっぱり違うよなぁと建物見る前に十分感心してしまう。


そして、いよいよ館内へ。館内にもスタッフが多く、細かい注意を発してる。壁やカーテンには触らない。要人を迎える施設だから、内部も素晴らしいが、ドアノブがキラキラと輝いてる。そこにまず目が行く。


こんなとこ不用意に触ったら、手垢や脂で一遍にダメになりそうだ。そりゃあ注意もするだろう。と思っていると早速カーテンを開けて外を見た挙句、カーテンを引っ張ってるばあさん登場。


おいおい…目の玉品剥いて、ばあさんを見る私。すると、多くの人影で見にくいはずの後方から「カーテンには触らないでください!!」と強い口調の注意。そして、振り返ったばあさんは人混みに紛れて公開されている部屋に慌てて逃げ込もうとした。ところが、アウト(´×ω×`)


スタッフの女性は見学者の波を「失礼します」と言いながらかき分け、小走りにばあさんのところへ。そして、ばあさん1人に向かって、まわりにも聞こえる声ではっきりと「カーテンには触れないでください」と念押し。


ばあさんに直接面と向かって注意した後、現場チェックをして、ススっと持ち場へ帰っていくスタッフ。スゲェー👏( ˘ω˘ )


こうじゃなくちゃね。ばあさんも自分1人くらい大丈夫って思ったんだろうが、その辺の建物とは役割が違う物で実際に要人を迎えてる現役の建物だ。軽い気持ちで触ったり引っ張ったりしたことで、修繕が必要になる可能性だってある。そういう事が多くなれば、見学会だって認められなくなるかもしれない。


そういう警備の姿勢って何事に対しても必要だと思う。自分1人くらい大丈夫なんてないんだってことの周知。別に迎賓館に限らず、公共の物全般への意識が低いから。


また、いい大人がちょっとのいたずらが許されるものかどうかの現場の状況から判断出来ないのもいかがなものか。


ばあさんの姿から、あるべき姿を学ぶ。ありがたき反面教師だね。本来、人生経験の多いばあさんこそ、迎賓館の意味を私たちに教えてくれるべき人なのにねぇ╮(๑•́ ₃•̀)╭


館内で公開されてるのは4部屋。要人を囲んでレセプションしたり、共同会見をしたりする部屋。廊下に面して幾つものドアが並んでいるけれど、ドアの開いてる部屋のみ公開。政府主催の会合や会食に使われているようだ。写真も展示されてるので、その様子も分かる。


天皇皇后両陛下が外国の要人を迎えて歓談されたお写真が掲示されてた部屋の椅子はピカピカ光る金色だった(⊙_⊙)室内の調度品や椅子ももちろん触っちゃいけないんだけど、金色の椅子なんて畏れ多くて、まず触ろうとも思わない(^。^;)


そんなこんなで、圧倒されてお部屋を見てまわり、ひとまず館内は終了。ちなみに館内は順路通りに歩きましょう。もう1度見ようなど廊下を戻ったり、進入禁止のポールの先へ行こうと窺ってる不届き者にはどこかからスタッフが走ってきて注意をします。目の前でおっちゃんが「そちらは順路とは違います」ってキッパリ言われてました。


本人の前まで来て注意します。これは凄いなぁ。誤魔化し効かないし、本人にも自覚を促すし、まわりへの警告にもなる。


たまたま、私の見た数名のスタッフがそういう姿勢で臨んでいるのか、あるいは警備の方針なのか分からないけど、本人にしっかりと注意を伝えるって大切だなぁと。


館内の見学終了後は主庭に。ここは写真OKなので、バチバチ撮りました。ただし、個人で楽しむ分だけなので、公開はナシです(。>_<。)


見学者が多いから、全く人影もなく、建物の外観を撮影することはほぼムリ('ω'乂)


正面はみんなが撮りたいスポットだから、混雑は仕方ないけど、互いに譲り合うことで多少の写り込みはあってもちゃんと写真は撮れるはずなんだけど。今回はおっちゃんでもばあさんでもなく小学生の女の子。みんなが彼女が退くのを待ってるのにず〜っと正面入口前の階段中央でポーズとってる。


その子の家族はとうに正面を離れたらしく、誰に向かってポーズ取ってるのか意味不明。赤ん坊を無理矢理カメラ目線にさせようと奮闘してる若い夫婦もいつまでも写真スポットを占拠する。


自分1人だけじゃないのにねぇ。世の中には公共性の無い若者ばかりじゃないのだろうが、こういう時にやたらと目に付くね。自分も気をつけよう、若者じゃないけど。


最近お天気が悪かったなかで、久しぶりの晴れ間が見えた日。青空をバックにした迎賓館の写真はどれも美しい。


外から建物を見て装飾の素晴らしさに感動したし、その重厚感には圧倒された。そんな中で、私が一番印象残ったのは、樋だ。銅製の樋はピッカピカ。誰がこんなに磨いてるんだ?と思うほどに。まず樋が銅で出来てるなんて、それだけで唖然…( ゚д゚)


そんなこんなで、事前予約が優先され(当たり前だけど)、入場に時間もかかり、管内での写真撮影は禁止だし、いろんな制約はあるけれど、最近の美術館での作品も見られないほどの人の渋滞を考えれば、むしろゆったりと観覧できる方だと思った。


館内は廊下も広くはないし、公開されたお部屋も、まぁ美術館で見かける異様に丹念に観覧する人がいるにはいて、少なからず渋滞の発生はあるけれど、丹念に見るより素晴らしい装飾に圧倒される方の私はパーッと流しながら見るだけでも十分。


主庭の広さで心が開放されるというか…


わざわざ、団体でツアー組んで来てる方も多数(地方から来るにはこれが1番安心かな)。電車でピューっと行けちゃう人は1度見学しておくと良いかも。


ただ、まぁ日本の縮図なので、いろんな人がいるのは仕方ないかな(−−;)


素晴らしかった\(^o^)/