子供の頃、父親の仕事の関係でアメリカから移住してきた女の子。アメリカ英語をクラスメイトにからかわれるが、その時、手を差し伸べてくれた同級生といつも一緒に成長してきた。
互いの写真にはいつも2人で写っていた。
そんな2人も恋をして、それぞれ家庭を持ち、互いの伴侶を交えても友情は変わることなく、そろそろ中年に差し掛かる。
バイタリティ溢れるロックなミリーは2人の子持ちとは思えないばっちりファッションで仕事をこなす。おっとり一生懸命なジェスは早くママになりたいけれど、なかなかチャンスが来ない。
そんな立場も環境も全然違う2人だけど、互いの辛い時、悲しい時には1番側にいた。
そんなある日、ミリーは乳ガンの宣告を受ける。化学療法で一時は持ち治したかに見えたが、病気は深く彼女の体を蝕んでいた。
女性として、乳房切除はどれほど辛いか。ミリーは生きるために決断する。その頃、ジェスは待望の妊娠。
互いの状況が一変する。死の恐怖に追い詰められるミリーに振り回されるジェスは悩んだ挙句、ミリーと距離を置く。
「死」が迫ってくる恐怖は、頭では分かっていても、やはり本人が1番苦しいし、その辛さは本人にしか分らない。
夫や子供の生活を保つため、自分の辛さを吐き出せないミリーがジェスに頼ったのは仕方ないことだと思うが、やはり、ジェスにも彼女の生活があるし。互いの生活や時間を切り崩して寄り添うことの難しさを描いている。
ミリーが暴走するのも、ジェスが距離を置くのも誰にも責めることはできないな…
それでも、互いの一大事には駆け寄る2人の友情はまさに「マイ・ベスト・フレンド」なんだろう。
邦題としてはまるっきりダメだけど(汗)でも、ミリーのお母さん役で登場した女優さんの出演した映画のタイトルに引っ掛けてるそうだ。お母さん、良い味出してた。
宣伝にあるような超感動で号泣映画ってのは疑問だけど、普通に感動作で、女性が自分を保って生き抜くお話。
「セックス・アンド・ザ・シティ」を見た人に…みたいな宣伝文句も耳にしたけど、それを言ったら人が来なくなるんじゃない?そんな第一線のきらびやかな世界を生きる女性の話じゃないし。
確かにミリーとジェスは青春を謳歌して、結婚し、仕事もこなす現代の女性だけど…普通のどこにでもいる女性として描かれてるよ。だから、観る側にも身近に感じられる。
こうして、2人の絆をしっかり見届けた後、最後の最後で日本版主題歌が流れる。それも平原綾香。この人、こういうパターン多くない?私の勝手な印象かな?
これは最悪。なんかのバーター?日本版主題歌を入れないと公開出来なかったのかしら?邦画で日本語の主題歌が流れるのはわかるけど、敢えて洋画に付け足すことないのに…ガッカリする。
お話は良いのに、宣伝と主題歌で減点って╮(๑•́ ₃•̀)╭まぁ、あくまで、私の個人的な感想ですが…(汗)