今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝


タイトルとチラシ画面だけでは、アジア系の映画ということしか判断つかず、事前情報全くナシで試写会へ。


1914年、近代中国で権勢を誇った悪の権力者に苦しめられ、自ら立ち上がった地方の村のお話。。。


香港版西部劇というか、「七人の侍」というか…


自分の住む村が悪徳権力者の息子に蹂躙され、生徒達を伴って命からがら逃げ出した女性教師。やっと辿り着いた従兄弟の住む村で、一息つくが、夜も明けきらないある朝、ふらりと訪れた旅の男が、まさに子供たちの親を虐殺した権力者の息子だった。


物語の導入役として登場した女性教師が早々と役目を終えるあたり、さすがだなぁと。この切り替えの早さが尺の長さを左右するんだな。お話はかなり盛り沢山だけど、ちゃんと2時間に収まってる。


女性教師から、子供たちをよその村へ連れていくという命懸けの願いを引き継いだのは、あちこち自分の馬の気分に任せて放浪する若い男。武芸は秀でているのに、どこか醒めた目で世間を見る男。


権力者の息子の勝手を許してはいけないと立ち上がる自警団の団長とその弟子たちだが、村人はその息子さえ引き渡せば、村を助けると言った権力者の言葉を信じ、団長と並び立つ村のもう1人の有力者の元へ。


村の人々の本心を知った団長はその場で団長の職を辞し、自警団を解散した。しかし、団長は知っている。権力者の汚い策謀を。。。


案の定、縄を解かれた権力者の息子は、村人からの歓待の席で本性を剥き出しにする。


村を救うため1人残った団長、自警団解散でそれぞれの道へ旅立った弟子たち、大切な一人娘を実家へと預けた団長の妻、そして、女性教師の願い通りに子供たちをよその村へ避難させた流れ者。


権力者に蹂躙されている村を救うため、村で戦うことを決意する。


拳法や刀剣によるアクション・シーンにはハラハラドキドキ。力ある悪者に翻弄され、命懸けで戦うストーリーはよくある話で、王道のストーリーだけど、そこで展開されるアクションが素晴らしいから、予想通りの展開でも飽きることがない。


ラストは、やりたい放題の権力者に皆が立ち上がる。散々、人を酷い目に合わせてきたので、彼にはかっこいい最後など用意されていない。そんなとこも納得のラスト。


スピード感もあって、ちゃんとストーリーもあって、2時間があっという間だった。


あの小出恵介に似た俳優さんはなんて言う名前だったっけ?「疾風スプリンター」に続く作品だけど、しっかりとした強さを感じさせる俳優さん。


面白かったので、アクション好きの方はぜひ!!!

(注)予告編動画を探しましたが、ヒットせず(;>_<;)今回は動画の掲載はありません。。。