今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ゲバラ。。。

チェ・ゲバラの遥かな旅』戸井十月/集英社文庫

いやぁ、時間かかったわぁ〜(((^^;)
やっと読み終わったから、感想を。。。

















途中で挫折した『モーター・サイクル・ダイアリーズ』のこともあるので、今回もダメかと思ったぞぉ〜(((^^;)

ゲバラの足跡を戸井氏が丁寧に辿った結果なんだろうなぁ…チェの信念も伝わってくる…

カストロとの別れを決断する辺りは、二人の立ち位置からしたら、仕方なかったんだろうなぁ…と。

映画は「28歳」も「38歳」もまだ観てない。
出来れば、一気に観たいので、名画座の上映までウエイティング…f(^^;

"別れの手紙"以後、チェを取り巻く状況をどんどん変わっていく…出口の見えない闘いへ。

母国を離れ、人々の自由への"解放"を目的とする革命のために行動したチェ。

普通、こういう活動をした人の足跡って辿るのは大変だけど、何かの評論で、彼は例外だと読んだ記憶がある。

それは、かなりの数の手紙…父、母、叔母、妻、子供に宛てたもの…

書き残すって大切なことなんだなぁ〜と感じた。

親しい身内に宛てた手紙はおそらく何のごまかしも無い彼の現在の状況と心情を伝えているんだよね、きっと。

歴史の中で、誰かの作為が働くこともあったかもしれないそれらの手紙…すべて、真実のままで公開されていると信じたい…。

列強に搾取されるだけの立場からの解放を目指したカストロの革命、その出発点に共に立つに至ったゲバラの心境をもう少し掘り下げて欲しいと感じたけど、それじゃあ、作者の創作になっちゃうよね。

一応ノンフィクションだし…(--;)

武力に訴えることは容認はできないけど、歴史を開くために闘ったこういう人もいるという意味では読んでみるのも良いかも…

癒し系でも何でもないし、希望が見えてくるお話でもないけど…

著者である戸井氏の熱意も伝わってくる作品でした。