マスコミの報道で知っている人も多い「本村洋」さん。彼の「闘い」を丹念に追ったノンフィクション。。。
『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』門田隆将(新潮社)
以下、感想です。
私はまず本村さんに謝らなければ…
マスコミの第一報は確か犯人の少年の言い分そのままだったと思う。まるで、弥生さんが誘いかけたかのような発言を私はそのまま聞いていた…
公判に向かう本村さんの毅然とした態度と発言を聞き、最愛の妻子を亡くしながら、この若い青年はなぜこうも冷静でいられるのか…と、大いなる誤解をもって、彼を見ていた。
当時の本村さんの「真実」をテレビを通して表面しか見ていなかった私には理解できていなかった。
何度も挫けそうになる自分を律するには毅然とした冷静さを表に出すしか方法は無かったのだろう。
凄い人だ。
強い信念を持った人だ。
だけど、それだけじゃない。彼の周りの人達の思いやり、優しさがあったから、彼は立ち続けていられたんだろう。。この事件を機に新たに出会う人達もまた素晴らしい。
1人が立ち上がることで、周りの人間の心を動かし、環境をも変えていく。。。
言葉で表現するより、読んでみて…って思う。
本村さん側の取材だけで成り立ってるようにみえるけど、マスコミでの話題性に振り回されてた私には知らなかったことも多い。
真実は重い。。。
ただ、それだけ。。。