本日読了したのは、1度読み切れずに泣く泣く返却した作品。
『出星前夜』飯嶋和一(小学舘)
では、感想を以下に。
まず、私には九州の土地勘が全く無い!!
多分、九州全県言えないんじゃない…f(^^;弁解めいてるけと、九州の人はきっと関東全県言えないよ、絶対!!
しかも、苦手な日本史の中でも全く興味ないキリシタン弾圧の頃…
最初は作品の重厚さに加え、全く興味ない題材で読み続ける気力が萎えるばかり…
1度返却した後、再度予約はしたものの、もう来なくても良いかと思ってたくらい…(((^^;)
ところが、1ヶ月ほどですぐに確保されてしまった。人気があるのか、ヘビーだから打ちのめされるのか…どっちだろ??
内容は所謂キリシタンの蜂起の発端は単に宗教弾圧による反発からじゃなく、時の藩主による悪政に民衆が立ち上がったということらしい。
島原と南目という2つの地域の民衆達が立ち上がってくるんだけど、島原側の中心人物・ジェロニモ四郎という人が途中登場してくる。これは天草四郎??
それとも彼をモデルにした架空の人物?
それすら、判別できない私…(;_;)
お話の内容は。。。
民衆側や藩側の何人かの目を通してこの蜂起勢と藩や幕府側との戦いを綴ってる。
あちこちに「目」が飛ぶから、日本史の苦手な私にはかなりハード!!
でも、まぁお勉強にはなったよ。単なる宗教弾圧による蜂起ではなかったのだ…と知ることができたから…
元々の発端となった子供達による蜂起の首謀者・寿安…結局、彼は運命に翻弄され、自ら起こした戦の虚しさにうちのめされ、すべてを捨てる。
ところが、そのことで彼には新たなる道が開かれる。
小説だから、確かに話は巧すぎるんだけど。
こうでもしないと、救いようがないよね。